Feature Image

NEWS & INFO

1月の『The NAMM Show』の中止が決定…… 写真で振り返る今年の『The NAMM Show』

毎年1月に開催されている世界最大の楽器のトレード・ショー『The NAMM Show』(アメリカ・アナハイム)が、来年は開催されないことが明らかになりました。

The NAMM Show 2021 - Cancelled

2021年は、1月21日から24日の日程で開催が予定されていた毎年恒例のイベント、『The NAMM Show』。新型コロナウイルス感染症の問題がなかなか収束しない中、早くから来年の開催は危ぶまれていましたが、本日主催のNAMMが正式に中止を発表しました。主催者発表の声明は以下のとおりです。

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と、我々の最優先事項であるNAMMメンバーの健康と安全を考慮した結果、カリフォルニアでリアル・イベントを開催する選択は採れないことが明らかになり、我々は2021年の『The NAMM Show』を中止するという難しい決断を下しました。来年の1月、NAMMファミリーと直に会えないのは残念ですが、我々は『Believe in Music』を立ち上げることにより、(開催中止によって)もっとも影響を受ける人たちに利益をもたらし、業界のあらゆる側面を結びつける方法を再考しています。

声明文にある『Believe in Music』は、『The NAMM Show』の代わりに計画されている新しいオンライン・イベントで、2012年1月の第4週(18日の週)に行われる予定とのこと。『Believe in Music』では、例年どおり現地で商品のチェックや注文が行えない業者のために、バイヤー(ディストリビューターや販売店)とセラー(メーカー)を繋ぐインタラクティブなマーケットプレイスが準備されているとのことです。

予想はされていましたが、正式に中止が発表された来年の『The NAMM Show』。なお、ヨーロッパ最大規模の楽器のトレード・ショーである『Musikmesse』(ドイツ・フランクフルト)は、当初の計画より1年半の延期となる2021年10月に開催予定となっています。

最後に、今年の『The NAMM Show』でお披露目された新製品を写真とともに振り返ってみることにしましょう。

The NAMM Show 2020

今年の『The NAMM Show』、新型シンセサイザーでもっとも注目を集めていたのが、コルグの「opsix」。6オペレータ/32アルゴリズムのFMシンセサイザー(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

こちらもコルグの新製品。「opsix」に下に展示してあった開発中という新型ミュージック・ワークステーション

The NAMM Show 2020

Sequentialの新型シンセサイザー「Pro 3」。Prophet-6/OB-6直系のフィルターを搭載したパラフォニック・シンセ(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

発売が待たれる新型シンセサイザー、UDO「SUPER 6」。英国の新興メーカーが開発中のデジ/アナ・ハイブリッド・シンセ(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

Nektar Technologyの新製品、「AURA」。16個のソフト音源を包括的に扱える直感的なトラックメイク・マシン(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

モジュラー・メーカーのElectro-Smithが発表した「Daisy」は、オリジナルのグルーブボックスやEurorackモジュールを製作できる開発環境。先ごろ出荷が開始された(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

4msの新作モジュール、「Ensemble Oscillator」。Matthias Puechと共同で開発されたデジタル・オシレーターで、16基のサイン波オシレーターを搭載、複雑なコード・トーンを生成することが可能

The NAMM Show 2020

Qu-Bit Electronixは、新作モジュールを4製品発表。写真左の物理モデル音源モジュール「Surface」は先ごろ出荷が開始された(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

アルペジエーターをフィーチャーした小型の電子楽器、Tangible Instruments「Arpeggio」も久々にお目見え(詳しくは、こちら

The NAMM Show 2020

デジタル・リコーダーやMIDIコントローラーとしても使える新しいリコーダー、 Artinoise「re.corder」。こちらも大注目の新製品だ(詳しくは、こちら

Native Instruments、次世代DJソフトウェア「Traktor Pro 4」を発表…… ビルトイン・ドラム・マシン機能や、iZotope RXベースのステム分離機能を搭載

ボーカル・トラックをまったく違う声質の歌声、楽器演奏に変換できるクラウド・プラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」の国内販売がスタート

IK Multimedia、次世代“MTM”モニター「iLoud MTM MK II」を発表…… 新設計のドライバーを搭載、定番モニターをイミュレートできる機能も利用可能に

珍しい楽器/物体の共鳴と、真空管モジュラーシンセを組み合わせた“エレクトロ=アコースティック・シンセサイザー”、Mntra「Vespera」がデビュー

iZotopeのAIミキシング・ツール、Neutron 4 Elementsが期間限定で無償配布中

iZotope、「RX 11」を発表…… ラウドネスを自動で最適化、SpotifyやApple Musicの配信音質をシミュレートする機能も搭載

Apple、Logic Proの約11年ぶりのメジャー・バージョン・アップとなる「Logic Pro 11」を発表…… フレーズ生成やステム分割など、AIを活用した新機能を多数搭載

LEWITT、誰でも簡単に理想的なサウンドでレコーディングが行える新世代オーディオ・インターフェース、「Connect 2」を発表

ローランド、新型フラッグシップ・シンセ、「FANTOM EX」シリーズを発表…… SH-101やJUPITER-8のACB音源を標準搭載

歌い手との距離をセンサーで測定し、音量と音色を自動で補正する“オートフォーカス・マイク”、LEWITT「RAY」がデビュー

Universal Audio、テープ・レコーダーをモデリングした新作プラグイン「Verve Analog Machines Essentials」を無償配布中…… 4月30日まで

Amigaをギター用ストンプとして使う…… Magical Synth Adventure、A500をエフェクターとして使用するビデオを公開

『Maxサマースクール・イン・藝大 2024』が7月29日から8月2日の日程で開催…… Maxの生みの親であるミラー・パケット氏、IRCAMの研究者も参加

ソニーの業務用モニター、PVMシリーズのミニチュア液晶モニターが登場…… 5インチと3.5インチの2モデルがラインナップ

IK Multimedia、珠玉の“メタル・トーン”を再現する「TONEX Metal Gems」をリリース…… Peavey 5150やSoldano SLO-100などを忠実にモデリング

シングルボードコンピュータをモジュール化した“Eurorack PC”、「PAC BOT」…… モジュラーシンセの中でDAWやプラグインを使用することが可能に

ストンプ・メーカーが作ったJUNO/Polysixインスパイアのバーチャル・アナログ・シンセ、VONGON「REPLAY」がデビュー

Amiga独特のローファイでクラッチーなサウンドを再現するプラグイン・サンプラー、PotenzaDSP「Amigo」がリリース

ICON