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デジタル・リコーダーやMIDIコントローラーとしても使える新しいリコーダー、「re.corder」の予約販売が開始…… 55ユーロから
イタリア・アンコーナの新ブランド Artinoiseが、初の製品となる「re.corder(リ・コーダー)」の予約販売を開始。“リコーダーの再発明”を標榜する「re.corder」は、普通のリコーダー、デジタル・リコーダー、MIDIコントローラーと3通りの使い方ができる、まったく新しいリコーダーです。
シンプルで習得しやすく、雑に扱っても壊れないことから、世界中の学校教育で採用されているリコーダー。「re.corder」は、リコーダーに電子回路を組み込むことで、用途/可能性を拡げた新しい楽器。普通のリコーダーとして使用できるのはもちろんのこと、タブレット端末とBluetooth接続してアプリの音色を鳴らしたり、MIDIコントローラーとして外部音源を鳴らしたりと、さまざまな使い方ができる楽器に仕上げられています。
「re.corder」の構造はシンプルで、マウスピース部にブレス・センサーとリップ・センサー、音孔にタッチ・センサーを搭載。ブレス・センサーで吹き込み量、リップ・センサーで唇の接触、タッチ・センサーで運指を感知します。さらには三方向の加速度センサーも内蔵しており、本体の動きによってビブラートやエフェクトなどをコントロールすることも可能。電子回路やバッテリーは本体上部裏側に搭載しており、前面にはUSB端子も装備(「re.corder」は、Bluetooth対応なので、このUSB端子は主に充電用に使われます)。普通のリコーダーでもある「re.corder」は、吹いただけで音が鳴ってしまうので、デジタル・リコーダー/MIDIコントローラーとして使用するための消音用ミュート・プラグも付属しています。
そして「re.corder」には、iOS/Android対応の専用アプリ「re.app」も提供されます。「re.corder」をiPadなどとBluetoothで接続すれば、このアプリを使ってリコーダーの演奏方法を学んだり、他の楽器の音色で演奏することが可能。子ども用のスキンに加えて、大人用のスキンが用意されているというのもユニークです。
開発元であるArtinoiseの共同設立者であるダビデ・マンシーニ(Davide Mancini)氏は、イタリアのモジュラー・シンセサイザー・メーカー、Soundmachinesの代表でもあります。IK MultimediaやFrap Toolsの製品開発に協力していることでも知られるSoundmachinesは、技術力の高さでは定評のあるメーカー。Artinoiseという新しいブランド初の製品となる「re.corder」ですが、無名のスタートアップが開発した製品とは違う安心感があります。
「re.corder」の予約販売はKickstarterのクラウドファンディングによって行われており、500本限定のアーリーバード価格は55ユーロ以上(本数に制限の無いスタンダード・エディションは62ユーロ以上)。他にも、音孔にLEDを搭載したライトニング・エディション(80ユーロ以上)や、3本組のファミリー・パック(150ユーロ以上)、10本組のクラス・パック(500ユーロ以上)といったプレッジが用意されています。出荷は最短で2020年4月という「re.corder」。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。