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NAMM 2020: Nektar、16個のソフト音源を包括的に扱えるトラックメイク・システム、「AURA」を発表…… ステップ・シーケンサーも内蔵
今年も盛大に開催された世界最大の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。キーボード・コントローラー Panorama/Impactシリーズで知られるNektar Technologyは今回、新機軸となる製品「AURA(オーラ)」を発表しました。
“ビート・コンポーザー”を謳う「AURA」は、複数のソフトウェア・インストゥルメントを組み合わせたトラックメイクを、素早く、柔軟に行うことができるトラックメイク・システム。MPC/Maschineスタイルのハードウェア「AURA」と、プラグインをホストするためのソフトウェア「Nektarine 2.0」のコンビネーションで機能し、「Nektarine 2.0」はVST/AU/AAXプラグイン版とスタンドアローン版の両方が提供されます。「Nektarine 2.0」は、最大16個のソフトウェア・インストゥルメント(VST/AUプラグイン)をホストすることができ、「AURA」の16個のパッドに自由にアサインすることが可能。キックはMODO DRUM、スネアはBFD、ハイハットはAddictive Drumsといったキットも簡単に作成することができます。秀逸なのが、パッドを叩けば(トリガーすれば)、対応するソフトウェア・インストゥルメントの主要パラメーターが、上部の8基のエンコーダーに自動的に割り当てられる点で、音色のエディットもシームレスに行うことが可能。「Nektarine 2.0」では、ソフトウェア・インストゥルメントごとに最大4つのインサート・エフェクト(VST/AUプラグイン)と、最大4つのAUXエフェクト(VST/AUプラグイン)を使用することもでき、エフェクトを含んだ形でトラックメイクを行うことが可能になっています。
そして「AURA」の大きな特徴と言えるのが、4パート/最大64ステップのステップ・シーケンサーを内蔵している点。これによりDAWに依存することなく、「AURA」と「Nektarine 2.0」の組み合わせだけで、ベーシックなトラックメイクを行うことが可能。「AURA」にはMIDI出力端子も備わっているので、「Nektarine 2.0」にホストしたソフトウェア・インストゥルメントだけでなく、外部のシンセサイザー/ドラム・マシンを鳴らすこともできます。今回の『The NAMM Show』では、Novationもステップ・シーケンサーを内蔵した新しいLaunchpad Proを発表、Arturiaもキーボード内蔵型の強力なシーケンサー KeyStep Proをお披露目しました。各社が申し合わせたかのようにハードウェア・シーケンサーに力を入れ始めたというのは興味深いところです。
「AURA」は、2020年3月発売予定で、価格は未定。さらなる詳細は、Nektar TechnologyのWebサイトをご覧ください。