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Avid、無償で利用できるPro Tools、「Pro Tools Intro」の提供を開始…… サード・パーティー製プラグインやMelodyneにも対応
Avidが、完全無償のPro Tools、「Pro Tools Intro(プロ・ツールス・イントロ)」をリリースしました。
これからは誰もが世界標準のDAWを使って、音楽/オーディオ制作を行えるようになります。Avidが本日リリースした「Pro Tools Intro」は、完全に無償で利用できるPro Tools。トラック数や同時入力チャンネル数には制限はあるものの、DAWとしての基本機能は有償版のPro Toolsと同一で、高品位なプラグイン・エフェクト/ソフト音源も36種類(!)含まれています。
AvidはこれまでもPro Tools | Firstという無償版Pro Toolsを提供していましたが、新しい「Pro Tools Intro」は有償版Pro Toolsのコードを元に開発された、“本物のPro Tools”であるという点で大きく異なります。これにより、今後Pro Toolsのバージョン・アップが実施された際は、「Pro Tools Intro」も同時にアップデートされ、有償版との互換性はしっかり維持されます。もちろん、作成されるセッションのファイル・フォーマットは.ptxであり、クラウドだけでなくローカルのストレージに保存することも可能。サード・パーティー製のAAXプラグインにも対応しています。
「Pro Tools Intro」の主な機能は、以下のとおりです。
- 最大8本のオーディオ・トラック(ステレオ/モノ)
- 最大8本のインストゥルメント・トラック
- 最大8本のMIDIトラック
- 最大4本のAUXトラック(ルーティング・フォルダと共有)
- マスター・トラック
- 最大4つのルーティング・フォルダ(AUXトラックと共有)
- 最大2000のベーシック・フォルダ
- 最大4chのオーディオ同時入出力
- 32bit浮動小数点処理
- 最高192kHzのサンプル・レート192kHz
- 最大ボイス数:1024
- ARA 2 Melodyne対応(Melodyneは別売)
- Xpand! 2を含む、36種類のプラグイン(Introバンドル)が付属
- Avid Loopmastersサンプル・パックが付属
- EUCON対応
- Clip FX対応(再生のみ)
- Core Audio/ASIO/WASAPI互換のオーディオ・ハードウェアに対応
無償で利用できる「Pro Tools Intro」は、有効なサブスクリプションが無い環境でも、Pro Toolsセッションにアクセスできるツールとしての役割も担っています。「Pro Tools Intro」と同時にリリースされたPro Tools 2022.9からは、Pro Tools(Ultimate/Studio/Artist)をインストールすると「Pro Tools Intro」も自動的にインストールされ、サブスクリプションの契約が切れた後は「Pro Tools Intro」が起動するように。もちろん、トラック数に制限があるので、有償版Pro Toolsで作成したセッションを完全に再現できるわけではありませんが、どんな環境でもPro Toolsセッションにアクセスできる「Pro Tools Intro」は、様々な場面で重宝するに違いありません。
Mac/Windowsをサポートした「Pro Tools Intro」は、こちらのページから無償で入手することが可能。使用にあたってはAvidアカウントを作成する必要がありますが、認証手続きはディスク・ベースなので、物理的なiLokなどは必要ありません。さらなる詳細は、AvidのWebサイトをご覧ください。