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DAW & PLUG-IN

完全無償の“フリーDAW”、Universal Audio「LUNA」がv2.0にバージョン・アップ…… 待望のARA 2に対応、AI機能も大幅に強化

Universal Audioが、無償のDAWソフトウェア「LUNA」をアップデート。待望のARA 2に対応、AI機能も大幅に強化された「LUNA 2.0」がリリースされました。引き続き無償で利用することができます。

Universal Audio - LUNA 2.0

Universal Audio「LUNA 2.0」

2020年4月に最初のバージョンがリリースされた「LUNA」は、Universal Audio謹製のDAWソフトウェアです。最大のフィーチャーは、VST/AUプラグインに対応したフル・スペックのDAWでありながら、完全に“フリー”であるという点で、誰でも無償で利用することが可能。Universal Audio製DAWらしく、伝統的なレコーディング・スタジオのワークフロー(“Natural Analog Workflow”)を基に開発されており、オプションの『LUNA Extension』を追加すれば、往年のMTRやアナログ・コンソールのサウンド/質感を再現することができます。同社のオーディオ・インターフェース、Apolloシリーズとの強力なインテグレーションも特徴のひとつで、DSPを活用した超低レーテンシーのモニタリング(“ARM”=Accelerated Realtime Monitoring)や録音時のUADプラグインのインサーションにも対応。まだ歴史の浅いDAWソフトウェアであるため、メニュー体系やUIが煩雑になっていない操作性の良さも支持を集めている理由のひとつです。

Universal Audio - LUNA 2.0

フル・スペックのDAWでありながら、完全に無償で利用できる

そんな「LUNA」が本日(2025年10月22日)、v2.0へと初のメジャー・バージョン・アップを果たし、さらに進化を遂げました。「LUNA 2.0」の目玉のフィーチャーと言えるのが、ユーザーから最も要望が多かったというARA 2への対応。これによって、Celemony MelodyneをはじめとするARAプラグインを、「LUNA」上でシームレスに使用できるようになりました。そして「LUNA 2.0」では、AIを活用した便利機能、“AI Assistant”も大幅に強化。“AI Assistant”には、声で「LUNA」を操作する『音声コントロール』(現時点ではAppleシリコンを搭載したMacのみ対応)、録音内容を解析して自動的に分類する『楽器検出』、クリックなしで録音した演奏にメトロノームを設定する『スマート・テンポ』といった機能が含まれますが、「LUNA 2.0」からは『楽器検出』が正式な機能として実装されました(以前のバージョンでは、開発プレビューとしての搭載)。「LUNA 2.0」の『楽器検出』では、トラック・タイプ・アイコンの自動割り当て、トラック・カラーの自動割り当て、Warpアルゴリズムの自動選択、トラック・ネームの自動設定が可能で、わずらわしい操作を手作業で行う必要がなくなります。

その他、Universal Audioの新型オーディオ・インターフェース Volt 876とのインテグレーションも新機能のひとつで、ヴィンテージ・プリアンプのゲイン、76 Compressor、キュー・ミックス、アシスティブ・オート・ゲインなどのパラメーターを、「LUNA 2.0」のミキサーから直接操作することが可能に。また、ユーザー・インターフェースもアップデートされ、トラックのヘッダーやインフォ・バーなどの視認性と操作性が向上しています。

Universal Audio - LUNA 2.0

多数のプラグインがバンドルされた「LUNA Pro 2.0」もリリース

Universal Audio謹製のDAWソフトウェア「LUNA 2.0」は、Mac/Windows対応で、誰でも無償でダウンロードすることが可能。30種類のUADプラグインや3種類の『LUNA Extension』、Celemony Melodyne Essentialといったソフトウェアがバンドルされた上位版の「LUNA Pro 2.0」も用意されており、こちらの価格は129ドル(イントロ・プライス。通常価格は199ドル)となっています。なお、2025年10月28日からUniversal Audioのソフトウェア製品の国内代理店がメディア・インテグレーションに変更になるとのこと。同社は、2025年10月28日以降にUniversal Audioのソフトウェア製品を国内販売店で購入/メディア・インテグレーションに登録した人向けに、プロ・エンジニアによるチュートリアル・ビデオをはじめとするスペシャル・コンテンツを多数準備しているとのことです。詳しくは、メディア・インテグレーションのニュース・ページをご覧ください。

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