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IK Multimedia、待望の“ヘッドフォン用ARC”、「ARC ON•EAR」を発表…… ヘッドフォンの音響特性/クセを補正し、正確で理想的なモニタリングを実現

IK Multimediaが新製品、「ARC ON•EAR(アーク・オン・イヤー)」を発表。ヘッドフォンの音響特性/クセを補正し、正確で理想的なモニタリングを実現する画期的なデバイスが、間もなく発売になります。

IK Multimedia - ARC ON•EAR

IK Multimedia「ARC ON•EAR」

多くの人が待ち望んでいた、“ヘッドフォン用ARC”が遂に登場しました。IK Multimediaが本日(2025年10月16日)発表した「ARC ON•EAR」は、ヘッドフォンの音響特性/クセをDSPで補正し、正確で理想的なモニタリングを実現するスタンドアローン・デバイス(IK Multimediaによれば、スタンドアローンで動作する世界初のヘッドフォン補正デバイスとのこと)。使い方は簡単で、オーディオ再生用のパソコンあるいは各種プレーヤー類を接続し、使用するヘッドフォンのプロファイルを選択するだけで、色付けのないニュートラルなモニタリングを実現します。最先端の“GRAS Acoustics”によって測定/作成されたプロファイル(実在のヘッドフォンの音響特性をキャプチャーしたファイル)は、スタジオ定番のものからマイナーなものまで200種類以上用意され、専用のコントロール・ソフトウェアを使ってカスタマイズすることも可能。出力段には、32bit DAコンバーターのESS SABRE(ES9290)と出力200mWのヘッドフォン・アンプが備わり、スタンドアローンで動作する高品位なヘッドフォン・アンプとしても機能します(内蔵バッテリーにより、最大4時間の連続再生に対応)。

IK Multimedia - ARC ON•EAR

実在する200種類以上のヘッドフォンの音響特性を補正可能

外形寸法/質量は、横幅7.9cm×奥行き7.7cm×高さ3.5cm/約170グラムとコンパクト・軽量で、上部には大型のボリューム・ノブを装備。ボリューム・コントロールは、アナログ回路をデジタルで制御する設計になっているので、デジタル・ボリュームのように音量を絞ったときの音質的な問題もありません。背面には、パソコン(Mac/Windows)からデジタルでオーディオを入力するためのUSB端子(Type-C)、各種プレーヤーなどを接続できるアナログ・オーディオ入力端子(ステレオ・ミニ端子)、電源スイッチが備わり、ヘッドフォン出力端子(ステレオ・フォーン端子)は前面に搭載。そして入力したオーディオ信号は、IK Multimedia独自の物理モデリングによって、正確にキャリブレーションされます。

IK Multimedia - ARC ON•EAR

バッテリーも内蔵し、高品位なヘッドフォン・アンプとしても機能する

IK Multimedia - ARC ON•EAR

専用のコントロール・ソフトウェア。プロファイルをカスタマイズすることもできる

ヘッドフォンの音響特性/クセを補正する「ARC ON•EAR」ですが、さまざまな再生環境を再現できる『バーチャル・モニタリング』機能も利用できます。この『バーチャル・モニタリング』機能を使えば、20種類以上のスタジオ・モニター、15種類以上のAV機器(スマートフォンやテレビなど)で再生した音を再現することが可能。ヘッドフォンを外すことなく、自分の楽曲が他の環境ではどのように聴こえるのか、バーチャルに確認することができます。なお、ヘッドフォン用のプロファイルや『バーチャル・モニタリング』機能用のプロファイルは、アップデートで順次追加される予定とのことです。

IK Multimedia - ARC ON•EAR

専用キャリング・ポーチや各種ケーブル類も付属

パッケージには本体のほか、専用キャリング・ポーチ、USB-Cケーブル、ステレオ・ミニ・ケーブル、ステレオ・ミニ/ステレオ・フォーン変換アダプターも含まれる「ARC ON•EAR」。国内では2025年10月末〜11月販売開始予定で、通常価格は55,000円とのことですが、発売当初はイントロ・プライスの42,900円で販売されるとのことです(価格はすべて税込)。さらなる詳細は、IK MultimediaのWebサイトをご覧ください。

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