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teenage engineering、レゲエ/ダブに特化したビート・マシン「EP-40 riddim supertone」を発表…… “感圧式ダブ・サイレン”を実現するシンセ・エンジン、『supertone』も搭載
teenage engineeringが新製品、「EP-40 riddim supertone」を発表。レゲエ/ダブに特化した新感覚ビート・マシンが本日(2025年11月5日)から発売になります。
teenage engineering「EP-40 riddim supertone」
海外では9月ごろから謎のポスターが街頭に貼られ、マシン好きの間で大いに話題になっていた噂のマシンが遂に発表になりました。先ごろ販売が開始された「EP-40 riddim supertone」は、EP–133 K.O.II、EP-1320 medievalの流れを汲んだ、EPシリーズの第三弾となる製品。非常にコンセプチュアルなビート・マシンのEPシリーズですが、新作のテーマは、レゲエ/ダブを中心とした“サウンドシステム・カルチャー”。核となるのはEP–133 K.O.II譲りのサンプラーですが、著名なレゲエ・アーティストがプロデュースしたサンプルが300種類以上収録され、これまで以上にライブ・パフォーマンス/リアルタイム・プレイを重視した設計になっているのが特徴です(もちろん、スタジオでのプロダクションにも対応します)。たとえば、テンポの異なるループを簡単に同期再生できる新開発のグリッド・ループ機能、『LOP』を初めて搭載。また、4種類のボイス・エフェクトを選択でき、サンプルのボイス・トリガーにも対応した専用マイク「EP-2350 ting fx」もオプションで用意されます(初回限定版には同梱)。
レゲエ/ダブに特化したビート・マシン、「EP-40 riddim supertone」
「EP-40 riddim supertone」のサイズ/重量は、他のEPシリーズとほぼ同じで(横幅176mm×奥行き240mm×高さ16mm/625グラム)で、スピーカーとマイクも内蔵。単四電池4本あるいはUSB給電で動作し、背面にはオーディオ入出力(ステレオ・ミニ)、シンク入出力(ミニ)、MIDI入出力(TRS)、USB(Type-C)の各端子が備わっています。
メインの音源は16bit/46kHzという仕様のサンプラーで、ステレオ12音/モノ16音の同時再生に対応。メモリは128MBと、EP–133 K.O.IIよりも倍に増加し、サスティン・ループやマルチ・サンプルもサポートしています。そして先述のとおり、マッド・プロフェッサー(!)をはじめとする著名なアーティストがプロデュースしたサンプルを300種類以上収録。ドラムやベース、リードといった基本的なサウンドのほか、メロディカ、コード・スタブ、サウンド・エフェクト、ボーカル・シャウトといったレゲエ/ダブに欠かせないサウンドもひととおり網羅されています。さらにこのサンプラーに加えて、『supertone』と名付けられた新開発のシンセ・エンジンも搭載。『supertone』は、2基のオシレーター、ステートバリアブル・フィルター、1基のLFO、2基のADSRエンベロープを備えたサブトラクティブ・タイプのシンセ・エンジンで、デジタル・エイリアシング/アーティファクトの発生を抑制したオシレーターにより、明瞭度の高いサウンドを実現しているのが特徴。もちろん、レゲエ/ダブに特化したプリセットが多数収録されており、伝統的なベース/リード・サウンドのほか、パッドを押し込む強さで音色が変化する“感圧式ダブ・サイレン”(!)も用意されています。
サンプラーに加えて、新開発のシンセ・エンジン『supertone』も搭載
そして「EP-40 riddim supertone」では、これらのサウンドをライブ・プレイし、柔軟にシーケンスを組むことが可能。4×4のマトリクス・パッドの一番左の列は、上からドラム、ベース、メロディー、FXを選択するためのボタンで、右側のパッドで演奏し、右上のX/Yエンコーダーでは各種パラメーターを操作することができます。ファクトリー・ループは、先述の“グリッド・ループ”機能『LOP』によって、瞬時に同期再生することが可能。他のEPシリーズ同様、マスターFXやパンチインFXも備えています。
レゲエ/ダブに特化した新感覚ビート・マシン、「EP-40 riddim supertone」。本日から販売されるのは、「EP-40 riddim supertone」と「EP-2350 ting fx」がバンドルされた初回限定版のみで、販売価格は55,000円(税込)となっています(もちろん今後、単体での販売も予定されているとのこと)。初回限定版は数量限定とのことなので、欲しい人は早めに注文した方がいいかもしれません。さらなる詳細は、メディア・インテグレーションのWebサイトをご覧ください。



