Feature Image

DAW & PLUG-IN

Apogeeから手のひらサイズの高音質オーディオIF、「BOOM」がデビュー…… 低価格ながらDSPプラグインにも対応

Apogeeが新製品、「BOOM(ブーム)」を発表。手のひらサイズながらオンボードDSPを搭載、音質にも徹底的にこだわったUSBオーディオ・インターフェースの登場です。

Apogee - BOOM

Apogee「BOOM」

Apogeeから大注目の製品が発表になりました。本日(2022年9月16日)販売が開始される「BOOM」は、2ch入力/2ch出力の新型オーディオ・インターフェース。接続インターフェースはUSBで(端子はType-C)、Mac(10.15以降)/Windows(10 Anniversary Update以降)/iOS(15以降)に対応、バス・パワーで動作します。AD/DAコンバーターは24bit/192kHz対応で、前面にはマイク/ライン/各種楽器に対応したCH1入力(XLR/フォーン兼用のコンボ端子)と楽器用のCH2入力(フォーン端子)、背面にはステレオ出力(TRS仕様のフォーン端子)とヘッドフォン出力を装備。筐体は堅牢なアルミニウム製で、“Apogeeカラー”の紫で包まれたようなデザインになっています。

Apogee - BOOM

紫色の筐体は堅牢なアルミニウム製

BOOM」の特徴として、Apogeeが大きくアピールしているのが、その音質です。5万円以下で入手できる「BOOM」ですが、プレミアム・インターフェースに匹敵する品質のマイク・プリアンプとAD/DAコンバーターを搭載しているとのことで、マイク・プリアンプの最大入力レベルは+18dBu、ADコンバーターのダイナミック・レンジは122dB、DAコンバーターのダイナミック・レンジは117dBと、高スペックを実現。また、最大出力レベル+15dBuのヘッドフォン出力は、Apogeeの上位モデルと同じ“ゼロ・オーム”仕様で、プロ用のハイ・インピーダンス・ヘッドフォンとリスニング用のロー・インピーダンス・ヘッドフォンのどちらを接続しても、変わらない周波数特性で再生できるとのことです。

Apogee - BOOM

フロント・パネル。XLR/フォーン兼用のコンボ端子(マイク・プリアンプ内蔵)とフォーン端子(Hi-Z入力対応)を装備

Apogee - BOOM

リア・パネル。ステレオ・メイン出力はTRSフォーン端子のバランス仕様。ヘッドフォン端子もリア・パネルに装備

そして「BOOM」の目玉のフィーチャーと言えるのが、ニアゼロ・レーテンシーでエフェクト処理が行えるオンボードDSPです。オンボードDSPでは、Apogee製のDSPプラグインをパソコンに負荷をかけずに使用でき、「BOOM」にはApogee謹製のチャンネル・ストリップである『Symphony ECS Channel Strip』が付属。ボブ・クリアマウンテンが開発に深く関わった『Symphony ECS Channel Strip』には、3バンドEQ、コンプレッサー、サチュレーターといったプロセッサーが搭載され、すべてニアゼロ・レーテンシーで使用することができます。

BOOM」の主な特徴は、以下のとおりです。

最低限の入出力チャンネル数で、とにかく音の良いオーディオ・インターフェースを探していた人には最適な製品言える「BOOM」。価格は44,990円(税込)で、本日から販売が開始されます。さらなる詳細は、メディア・インテグレーションのWebサイトをご覧ください。

Apogee - BOOM

コルグ、nanoシリーズの新作「nanoKEY Fold」を発表…… 昔のケータイのように折りたためる、斬新なデザインのキーボード・コントローラーが誕生

teenage engineering、新製品「OP-XY」を発表…… 誰でも簡単にコード進行を作ることができる、次世代”シーケンス・シンセサイザー”が登場

Sonarworksの音響補正ツール SoundID Referenceが、Universal Audio Apollo Xに対応…… DSPでキャリブレーションすることが可能に

Native Instruments、「Maschine 3」を発表…… iZotope RX直系のステム・セパレーション機能を搭載、MP3などの圧縮オーディオのインポートにも対応

4つのノブでステムをミックスできる“クリエイティブ・ミキサー”、Native Instruments「Traktor Z1 MK2」がデビュー…… Traktor Pro 4が無償バンドル

iZotope、次世代ミキシング・スウィート「Neutron 5」を発表…… 3種類の新モジュールが追加、MPS 7も同時リリース

IK Multimedia、Bösendorfer 214VCをサンプリングしたPianoverseの新作、「Black Pearl B200」をリリース

“どこでも作曲マシン”、「Ableton Move」がデビュー…… バッテリー駆動、スピーカーやマイクも内蔵したコンパクトな音楽制作デバイス

IK Multimedia、TONEXの誕生2周年を記念して、TONEX Pedalのホワイト・バージョンを発売…… 完全数量限定

原音の明瞭度をキープできる画期的な“アンマスク・リバーブ”、iZotope「Aurora」がデビュー…… 画像編集のマスク処理のようなリバーブが登場

来たる10月18日、ジョナサン・ワイナーのマスタリング・セミナー第二弾が開催…… エアロスミスやデヴィッド・ボウイの作品を手がけた匠が、その技を徹底解説

ボーカル・トラックの歌声をまったく異なる声質に変換できるプラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」が2.0にアップデート…… 待望の永続版ライセンスも登場

IK Multimedia、ホワイト・バージョンのiLoud MTM MKIIを本日から販売開始…… 最新の『ARC』音場補正機能に対応

teenage engineeringのクルマ型オブジェ、「grip car」の国内販売がスタート…… B&O製品などで知られるアナース・ハーマンセンがデザイン

Product Review: 鈴木”Daichi”秀行が聴く、IK Multimedia「iLoud Micro Monitor Pro」

IK Multimedia、新製品「iLoud Micro Monitor Pro」を発表…… XLR入力を備え出力は2倍に、音場補正機能『ARC』も搭載

Apogee、1U筐体の新型オーディオIF、「Symphony Studio」を発表…… “マスタリング・グレード”の音質を実現、イマーシブ・プロダクションにも対応

iZotope、新作「Plasma」を発表…… 誰でも簡単に理想的なサウンドが得られる、“機械学習チューブ・サチュレーター”が登場

ICON