Feature Image

NEW PRODUCT

Avid、新型オーディオIF「Pro Tools | Carbon」を発表…… FPGAと8基のDSPを搭載、HDXシステムをスマートに実現

Avidが新製品、「Pro Tools | Carbon」を発表。大きな話題になっています。

Avid - Pro Tools | Carbon

Avid「Pro Tools | Carbon」

Avid - Pro Tools | Carbon

背面。コンピューター(現時点ではMacのみ対応)とはEthernetで接続する

1990年代初頭にDSPベースのPro Toolsが登場して以降、世界中のプロフェッショナル/スタジオが待ち望んでいたデバイスが遂に登場します。本日Avidがアナウンスした「Pro Tools | Carbon」は、同社製品としては初めて、DSPをオンボード搭載したオーディオ・インターフェース。長年PC用カード(NuBus/PCI/PCIeカード)に依存してきたDSP処理を、オーディオ・インターフェース内でスマートに実行する画期的な製品です。これによってPro Tools | HDXシステムの大きな特徴(世界中のプロフェッショナル/スタジオが愛用し続ける大きな理由)である超低レーテンシー・レコーディングとPCに負担をかけないプラグイン処理が、極めてシンプルなセットアップで可能になります。

Avid - Pro Tools | Carbon

DSPをオンボード搭載した初のPro Toolsインターフェース

Pro ToolsあるいはPro Tools | Ultimateで利用できる「Pro Tools | Carbon」は、1Uラック・サイズのオーディオ・インターフェースで、リリース時点ではMacのみに対応、コンピューターとはEthernetで接続します(Thunderbolt 2/Thunderbolt 3をEthernetに変換した接続にも対応。ただしスイッチやルーターを介した接続には非対応)。Avidによれば、高帯域幅のAVBベースのプロトコルの採用により、32bit浮動小数点オーディオをストリームできる仕様になっているとのこと。背面にはRJ-45端子が2基備わっています。オーディオ・インターフェースとしては、トータル25ch同時入力/34ch同時出力という仕様で、8基のマイク・プリアンプ、2系統のインストゥルメント入力、8chのD-Subアナログ入出力、2組のオプティカルADAT入出力、ワード・クロック入出力、ステレオ・モニター出力、4系統のヘッドフォン出力を搭載。8基のマイク・プリアンプは、XLR/TRSフォーン兼用のコンボ端子が採用され、うち4chはバリアブル・インピーダンス仕様になっています。完全なAvid純正オーディオ・インターフェースとしては久々の製品となる「Pro Tools | Carbon」ですが、搭載しているマイク・プリアンプはパッド・レス設計で、126dBという広大なダイナミック・レンジを持っているとのこと。ADコンバーターもかなり凝った設計になっているようで、チャンネルあたり4つのADコンバーター・チップを搭載、32bit変換されたオーディオを劣化なしにコンピューターにストリームできるとのことです。

Avid - Pro Tools | Carbon

高性能のカスタムFPGAとHDXカードと同等のDSPを8基搭載

Pro Tools | Carbon」の最大のフィーチャーは、言うまでもなくオンボードのDSP機能です。高性能のカスタムFPGAとHDXカードと同等のDSPを8基搭載し、DSPは1秒あたり224億回(!)ものプロセスを実行、その処理能力は総計で2.8GHzにおよぶとのこと。1ms未満という超低レーテンシーでオーディオをバンドリングするFPGAは、1,529×1,529マトリクスという膨大なキャパシティを誇ります。このオンボードDSP機能によって、超低レーテンシーのレコーディングとコンピューターに負荷をかけないプラグイン処理が可能になるわけですが、Pro Toolsのプラグイン・アーキテクチャーの最大の強みは、DSP処理とネイティブ処理(CPU処理)をシームレスに扱える点にあると言っていいでしょう。AAX DSP対応のプラグインはすべてAAX Nativeにも対応しているため、クリックひとつでDSP処理とネイティブ処理を行き来することが可能。プロジェクトや作業内容に合わせて、DSP処理とネイティブ処理を使い分けることができるこのアーキテクチャーを、Avidは2つの世界のベストを活用できる『ハイブリッド・エンジン』と呼んでいます。

Avid - Pro Tools | Carbon

Pro Toolsの年間サブスクリプション・ライセンスがバンドル

Pro Toolsの年間サブスクリプション・ライセンス、「Pro Tools | Carbon」プレミアム・プラグイン、Avid Heat、5.4GB以上のサウンド・ライブラリーなど、膨大なソフトウェアもバンドルされる「Pro Tools | Carbon」。出荷は既に開始されており、国内での販売価格は、435,000円(税別)となっています。さらなる詳細は、AvidのWebサイトをご覧ください。

IK Multimedia、新型フラッグシップ・モニター「iLoud Precision MKII」を発表…… ルーム補正機能は最新の『ARC X』へと進化、ツイーターもアップデート

植物や人間など、生体との接触で得られる“バイオフィードバック信号”で演奏する電子楽器、Instruō「Pocket SCÍON」が発売…… MIDIやOSC出力にも対応

AD

iZotope、「Ozone 12」を発表…… ミックス音源の各パートにEQがかけられる『Stem EQ』や、ダイナミクスを復元できる『Unlimiter』など、魔法のような新機能が多数追加

Ableton、Live 12.3のパブリック・ベータを公開…… 待望のステム分離機能が搭載、Spliceのライブラリーに直接アクセス可能に

ボス、歴代名機のサウンドをDSPによって再現する“Plugout FX”、「PX-1」を発表…… 専用アプリからモデルをインストールすることで、あらゆるストンプとして機能

Audiomoversの遠隔コラボ・ツール「LISTENTO」がV3へと進化…… 同時に送受信できるオーディオが最大128chに増加、トークバック/リッスンバックにも対応

メディア・インテグレーションが半期大決算セールをスタート…… 購入者全員にOzone 11 Elementsを進呈、レアなTE pocket operator modularの最終在庫も販売中

Apple Musicの楽曲にメモを記録できるアプリ、「Track Notes」が登場…… 楽曲の感想や引っかかりポイントを忘れずに残しておける便利ツール

teenage engineering、販売価格0ドル(つまり無償)のPCケース、「computer-2」を発表…… オンライン・ストアで注文受付中

カセットテープ型のテープ・カッター、サンスター文具「カセットテープカッター」が発売…… テープは2本セット可能、4色展開

iZotope、Catalystシリーズの最新作「FXEQ」を発表…… 特定の帯域のみにエフェクトをかけることができる、まったく新しい発想のマルチFXプラグインが登場

AD

ローランドとXLARGEがコラボレーション、TR-808モチーフのアパレル・コレクションが数量限定で販売

Five Gからオリジナルのモジュラーシンセ用フレームが登場…… ラックマウント用の耳も付属、販売価格9,800円

IK Multimedia、「Prism Reverb」を発表…… シネマティックな残響からシューゲイザー的なテクスチャーまで、さまざまな響きを生成できる次世代のシマー・リバーブ

Ableton Live 12 Suiteのクロスグレード版が49,800円で販売中…… 新規購入の約41%OFF、完全数量限定

Brainworx、“究極のディレイ・プラグイン”、「bx_pulsar」をリリース…… 5種類のアルゴリズムを搭載、ステップ・シーケンサーなどのクリエイティブ機能も充実

『Roland Store Tokyo』で“808 DAY”を記念したキャンペーンが開催…… SP-404MKIIの購入者には808デザインのフェイスプレートが進呈

Native Instruments、無償版のMassive X、「Massive X Player」を公開…… 音色をモーフィングできる強力なソフト・シンセが、誰でも無償で利用できるように

ICON