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コルグ、手のひらサイズのマイクロ・シンセ「NTS-1 digital kit」を発表…… 約1万円で買える本格デジタル・シンセ
コルグが、5月の『SUPERBOOTH 19』で発表した新製品「NTS-1 digital kit」を、11月下旬に発売するとアナウンスしています。
先月の『Maker Faire Tokyo 2019』でも注目を集めた「NTS-1 digital kit」は、手のひらサイズのDIYシンセサイザー。DIYシンセサイザーと言っても、ハンダ付けなしで簡単に組み立てることができ、ドライバーなどの必要な道具もすべてパッケージに含まれています。税別予定価格10,000円前後と安価ながら中身は本格的で、prologue/minilogue xd直系のデジタルMULTIエンジンを搭載(prologueの開発者インタビュー記事はこちら/minilogue xdの開発者インタビュー記事はこちら)。4種類の波形を選択できるオシレーター、4タイプのマルチモード・フィルター、エンベロープ・ジェネレーター、3基のLFO、3種類のエフェクト、アルペジエーターといった機能を備え、幅の広い音作りに対応しています。手前には鍵盤型のリボン・コントローラーを装備するほか、MIDI入力/USB端子を使って外部から発音させることも可能。オーディオ入出力/シンク入出力も備えているので、volcaやTeenage Engineering POシリーズなどとの相性も抜群です。
注目なのは、核となるデジタルMULTIエンジンで、なんとprologue/minilogue xd同様、logue SDK(コルグが提供している開発ツール)で作成されたカスタム・オシレーターやカスタム・エフェクトのロードにも対応。自作の(あるいは第三者が作成した)カスタム・オシレーター/カスタム・エフェクトをロードすることで、まったく新しいシンセサイザーとして機能する仕様になっています。自分だけのシンセサイザーを開発できるlogue SDKに興味を持っていた人もいると思いますが、プログラムを走らせるためにはprologueあるいはminilogue xdが必要だったので、少し敷居が高かったのも事実。しかし「NTS-1 digital kit」は税別10,000円前後で購入できるため、今後はlogue SDKを使って開発する人が増えていきそうです。
ポケット・サイズの本格的なデジタル・シンセサイザー、「NTS-1 digital kit」。さらなる詳細は、コルグのWebサイトをご覧ください。