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WORLD SYNTHESIZER

WORLD SYNTHESIZER #20:Teenage OP-1に触発されて開発がスタートしたラズパイ・シンセ「OTTO」

日本のシンセ仙人をはじめ、世界にはRaspberry Piを使って電子楽器を開発している人がたくさんいます。その中でも最近注目を集めているのが、プログラマーのtopisani氏が中心となって開発が進められている「OTTO」というシンセサイザー。「OTTO」は、Raspberry Pi 3を使用したオープン・ソースのシンセサイザーで、小型筐体にシンセサイザー、サンプラー、エフェクター、シーケンサー、スタジオ・モジュールの各機能を搭載。ユーザー・インターフェースはシンプルで使いやすくモーダルで、何より“実験的な電子楽器”に仕上げられているのが特徴です。

topisani - OTTO

レーザーカット筐体の最初のプロト・タイプ

topisani - OTTO

3Dプリンターで製作された新しいプロト・タイプ

topisani氏によれば、「OTTO」のプロジェクトはTeenage Enginerring OP-1のクローンとしてスタートしたそうですが、すぐにオリジナルのシンセサイザーへと開発方針を変更。全体的なフォームファクタはOP-1の影響下にあるものの、中身やユーザー・インターフェースは大きく異なるとのことです。

OTTO」の主な特徴は以下のとおりです。

topisani - OTTO

現在開発中のユーザー・インターフェース画面

OTTO」は、オープン・ソースのシンセサイザーであり、開発はGitHubで進められています。きっと「OTTO」の外観を見て、欲しくなった人もいると思いますが、残念ながら現時点では製品化の予定は無し。しかしソース・コードは公開されているので、C++とハードウェアに強い方なら、自身の手で具現化できる可能性もあります。ちなみに「OTTO」のソース・コードは、最新のC++で書かれており、可能な限りモジュール化されているとのこと。詳しくは、GitHubのプロジェクト・ページをご覧ください。

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