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teenage engineering、OP-1 fieldが宇宙で使用されたことを発表…… 外気圏を突破した初のシンセサイザーに
teenage engineeringは2025年4月18日、同社のOP-1 fieldが宇宙で使用されたと発表しました。これは音楽用シンセサイザーが宇宙で使用された初の事例になるとのことです。
初めて宇宙船の中で使用されたteenage engineering OP-1 field
あのイーロン・マスク(Elon Musk)が率いるアメリカの航空宇宙メーカー、SpaceX。同社は2025年3月31日から同年4月4日にかけて、『Fram2』と名付けられた低軌道の有人宇宙ミッションを運用しました。3日間のミッションでは4人のクルーが様々な化学調査を行いましたが、その中の一人である電気技師/科学者のラベア・ロッゲ(Rabea Rogge。初のドイツ人女性宇宙飛行士)氏は、持ち込んだOP-1 fieldを使って宇宙船Dragon 2の音をレコーディング。これによってOP-1 fieldは、宇宙で使用された初の音楽用シンセサイザーということになりました。teenage engineeringは、以下のようにコメントしています。
“地球上で最も愛されたシンセサイザー”は今、外気圏を突破し、“宇宙で最も愛されたシンセサイザー”という新たな称号を得ました。今回の『Fram2』ミッションで、ロッゲ氏はSpaceXの宇宙船、Dragon 2の音をレコーディングしたのです。これは地球の極地を探査した初の有人宇宙飛行でした。
teenage engineeringによると、同じスウェーデンのメーカーであるHasselbladの500ELデータ・カメラは1969年、今回と同じように外気圏を超えて、月面で使用されたとのこと。従ってteenage engineeringは、製品が宇宙で使用されたスウェーデンで2番目のコンシュマー・エレクトロニクス企業になるとのことです。