SYNTH & MACHINE
コルグのDIYシンセ、NTS-1 digital kitが“mkII”として進化…… 新たにマルチタッチ・キーボードを搭載、MIDIシーケンサーとしても機能するように
来週木曜日から4日間にわたって開催される世界最大の楽器の展示会、『The NAMM Show』。その開幕を前に、コルグが新製品、「NTS-1 digital kit mkII」を発表しました。
コルグが2019年に発売したNTS-1 digital kitは、手のひらサイズのDIYシンセサイザーです(開発者インタビュー記事は、こちら)。ハードウェアだけでなく、内部のソフトウェアもDIY仕様で、プログラムに長けた人ならば自作のシンセサイザーやエフェクトを作成してロードすることが可能。プログラムなんてできないという人も、サード・パーティーが開発したソフトウェアをロードして楽しむことができます。
そんなNTS-1 digital kitが、発売から約4年を経てモデル・チェンジ。基本的なコンセプトはそのままに、「NTS-1 digital kit mkII」として生まれ変わりました。新しい「NTS-1 digital kit mkII」では、プロセッサーがよりパワフルなものに換装され、その処理能力を活かしたオシレーター・タイプやエフェクト・アルゴリズムが多数追加。また、外部オーディオ信号を使用したFM/AM/リング・モジュレーションが可能になるなど、シンセサイザーとしての基本スペックが大幅に向上しました。さらには、音階演奏を行うためのリボン・コントローラーが18鍵のマルチタッチ・キーボードに変更され、MIDIノートをポリフォニックで送信することも可能に。演奏性も十分考慮された設計になっています。
また、ライブ・モードとステップ・モード、2つの方法で入力できる8ステップ・シーケンサーも新たに搭載。「NTS-1 digital kit mkII」では、MIDI出力端子が搭載されたため、他の楽器をシーケンスすることも可能になっています。細かいところでは、オート・セーブ機能の搭載も見逃せないポイントでしょう。オート・セーブ機能は、音色パラメーターだけでなく、ステップ・シーケンサーにも適用され、電源を入れるだけで前回使用時の状態が復帰します。
ガジェット的なルックスはそのままに、より本格的なシンセサイザーとして進化した「NTS-1 digital kit mkII」。さらなる詳細は、コルグのWebサイトをご覧ください。