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SYNTH & MACHINE

IK Multimedia、新型シンセ「UNO Synth PRO X」を発表…… 多数の操作子により直感的な操作性を実現、80sベース・マシンのふるまいを再現する新モードも

IK Multimediaが新型シンセサイザー、「UNO Synth PRO X(ウノ・シンセ・プロ・エックス)」を発表。イタリアでは本日から出荷が開始され、日本では今月下旬に販売が開始されます。

IK Multimedia - UNO Synth PRO X

IK Multimedia「UNO Synth PRO X」

精悍なブラック・カラーの筐体が印象的な「UNO Synth PRO X」は、人気の“UNO”シリーズの最新作となるデスクトップ型のアナログ・シンセサイザー。波形をモーフィングできる3基のアナログ・オシレーター、異なる2種類の回路を搭載したデュアル・フィルター、パラメーター・オートメーション対応の64ステップ・シーケンサーといったUNO Synth PROの特徴を継承しつつ、物理的操作子を多数搭載することで、より直感的な音づくりを実現したモデルです。

IK Multimedia - UNO Synth PRO X

後方のUNO Synth/UNO Synth PROとは異なり、物理的操作子を多数搭載しているのが大きな特徴

従来のUNO SynthUNO Synth PROもノブでパラメーターを操作することができましたが、フィルター以外は異なるパラメーター共通の“兼用ノブ”で、ページを切り替えながら操作する必要がありました。そこでIK Multimediaは、より直感的な音づくりが行えるシンセサイザーを目指し、「UNO Synth PRO X」の開発をスタート。コンパクトな筐体はそのままに、高品質ノブを合計23個搭載することで、往年のアナログ・シンセサイザーのような操作感を実現しています。

IK Multimedia - UNO Synth PRO X

合計23個のノブにより、直感的な音づくりを実現

心臓部はUNO SynthUNO Synth PRO同様、LS1で有名なイタリアのモジュラー・メーカー、Soundmachinesと共同で開発されたもので、最大3和音のパラフォニック発音に対応したアナログ音源を搭載。発音モードは、モノ/レガート/3和音パラフォニックのほか、新開発の『ベースライン・モード』を選択することができます。1980年代のベース・マシンのふるまいを再現したという『ベースライン・モード』では、通常20kHzまで調整可能なフィルター・カットオフが5kHz近辺まで制限され、同時にアクセントの量とアクセント・エンベロープのディケイ・タイムが調整可能になるとのこと。サウンド・ソースとなるのは、三角波〜鋸波〜パルス波〜矩形波を連続可変できる3基のアナログ・オシレーターで、ハード・シンク/FM/RMに対応、ノイズ・ジェネレーターももちろん搭載しています。後段のアナログ・フィルターは、2ポールのOTAマルチモード・フィルターと、レジェンド=デイヴ・ロッサム(Dave Rossum/Rossum Electro-Music)が設計したSSIチップによる2/4ポール・ローパス・フィルターの2種類の回路を搭載。2基のフィルターは、直列/並列どちらでも接続可能で、SSIフィルターはセルフ・オシレーションにも対応しています。

モジュレーション機能も強力で、ADSR仕様のエンベロープ・ジェネレーターはフィルター用とアンプ用とは別に、モジュレーション用も搭載。この3基のエンベロープ・ジェネレーターは、AD間のループやリトリガーにも対応しています。加えて自由に使用できるLFOも2基搭載し、波形はサイン波、三角波、鋸波、矩形波、ランダム、S&H、ノイズを1つのノブで連続的に選択することが可能。レートは内蔵シーケンサーに同期させることもでき、リトリガーやユニークなフェード・イン機能も備えています。そして3基のエンベロープ・ジェネレーターと2基のLFOは、16スロットのモジュレーション・マトリクスにアサインして、任意のパラメーターの変調用に自由に使うことができます。

IK Multimedia - UNO Synth PRO X

モジュレーション・ソースとして、エンベロープ・ジェネレーターを3基、LFOを2基搭載

エフェクト機能も充実しており、アナログ回路のオーバードライブに加え、高品位なデジタル・エフェクトを搭載。デジタル・エフェクトには、2種類のモジュレーション(ヴィンテージ・コーラス/ユニヴァイブ)、5種類のディレイ、3種類のリバーブ(ホール/プレート/シマー)といったアルゴリズムが用意され、3基のスロットにアサインして使用することができます(デジタル・エフェクトはセンド/リターン接続のため、AD/DAコンバーターを経由させずにピュアなアナログ・サウンドを出力することもできます)。

UNO Synth PROで好評だった64ステップのパラフォニック・シーケンサーとアルペジエーターも搭載し、パラフォニック・シーケンサーにはノート情報だけでなく、ツマミの動きやCV/Gate出力の値など最大48種類(!)のパラメーターを記録することが可能。アルペジエーターには10種類の動作モードが用意されており、アルペジエーターの出力をパラフォニック・シーケンサーにリアルタイムに記録することも可能になっています。

IK Multimedia - UNO Synth PRO X

付属の専用エディター・ソフトウェア、『UNO Synth PRO X Editor』

即戦力となるファクトリー・プリセットを256種類搭載し、Mac/Windows用のエディター・ソフトウェア『UNO Synth PRO X Editor』(スタンドアローン/プラグイン両対応)も付属する新型シンセサイザー、「UNO Synth PRO X」。国内では今月下旬販売開始予定で、価格はオープン・プライス、市場想定価格は85,800円前後(税込)となっています。さらなる詳細は、IK MultimediaのWebサイトをご覧ください。

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