Feature Image

SYNTH & MACHINE

ヤマハ、高品位なサウンドと優れた可搬性を両立した新型シンセ、「MODX+」シリーズを発表…… 61鍵モデルで6.6kgという軽さを実現

ヤマハが新製品、「MODX+(エムオーディーエックス・プラス)」シリーズを発表しました。「MODX+」シリーズは、MONTAGE直系の高品位なサウンドと、軽量/コンパクト・ボディの採用による優れた可搬性を両立した新型シンセサイザーです。

YAMAHA - MODX+ Series

ヤマハ「MODX+」シリーズ(写真は61鍵モデルの「MODX6+」)

ヤマハが久々となる新型シンセサイザーを発表しました。国内では2022年9月9日に販売が開始される「MODX+」シリーズは、軽量/コンパクト・ボディに高性能なサウンド・エンジンと多彩なコントロール機能を搭載した新型シンセサイザー。2016年に発売された名機MONTAGE(開発者インタビュー記事は、こちら)の流れを汲む新型シンセサイザーであり、2018年に発売されたMODXシリーズの事実上の後継機となる製品です。

要となる音源部は、サンプリング・ベースのAWM2エンジンとFM音源を発展させたFM-Xエンジンを併装したハイブリッド音源システム(Motion Control Synthesis Engine)を搭載。FM-Xエンジンの最大同時発音数は、MODXシリーズの64音から128音に倍増し、AWM2エンジンと合わせた最大同時発音数は256音と非常に強力なスペックを実現しています。複数のFMサウンドをモーフィングできる『スマート・モーフ』といった機能も搭載し、即戦力となるプリセット・サウンドは2,227音色、あらゆる音楽ジャンルに対応するアルペジオ・パターンも10,239種類収録。ユーザー・サンプルをインストールできる内蔵フラッシュ・メモリーも、約1.75GBと十分な容量となっています。もちろん、従来モデルとの互換性も確保されており、MONTAGE/MODXシリーズ/MOTIF XF/XS/MOXFシリーズの音色を活用することも可能。Webアプリを使用すれば、80年代のDXシリーズの音色をコンバートすることも可能になっています。

音源部に負けず劣らず充実しているのが操作体系で、最大128種類のパラメーターを一括操作できる『Super Knob』、時間軸に沿ったパラメーターの変化を記録できる『Motion Sequencer』といったコントロール機能(Motion Control)を搭載。操作パネルの中心には7インチのカラー・タッチ・スクリーンが配され、ピッチ・ベンドとモジュレーション・ホイールにはMONTAGEと同等のラバー・コーテッド・ホイールを採用。これまで以上に質感/操作感が向上しています。そして「MODX+」シリーズの大きな特徴と言えるのが、優れた可搬性に軽量/コンパクト・ボディ。61鍵モデルではMONTAGEが15kgだったのに対し、「MODX+」シリーズは6.6kg(!)と大幅な軽量化を実現しています。

その他、ヴォコーダーやエンベロープ・フォロワーといった機能を利用できるAD入力、定評あるVCMエフェクト、iOSデバイス対応の4ch入力/10ch出力のオーディオ・インターフェース機能、Steinberg Cubase AIの同梱、リモート・コントロール・プラグインの『MODX Connect』など、充実の機能を誇る「MODX+」シリーズ。61鍵モデルの「MODX6+」、76鍵モデルの「MODX7+」、88鍵モデルの「MODX8+」という3モデル展開で、発売は2022年9月9日から、税込価格は「MODX6+」が143,000円、「MODX7+」が176,000円、「MODX8+」が203,500円となっています。さらなる詳細は、ヤマハのWebサイトをご覧ください。

コルグ、nanoシリーズの新作「nanoKEY Fold」を発表…… 昔のケータイのように折りたためる、斬新なデザインのキーボード・コントローラーが誕生

teenage engineering、新製品「OP-XY」を発表…… 誰でも簡単にコード進行を作ることができる、次世代”シーケンス・シンセサイザー”が登場

Sonarworksの音響補正ツール SoundID Referenceが、Universal Audio Apollo Xに対応…… DSPでキャリブレーションすることが可能に

Native Instruments、「Maschine 3」を発表…… iZotope RX直系のステム・セパレーション機能を搭載、MP3などの圧縮オーディオのインポートにも対応

4つのノブでステムをミックスできる“クリエイティブ・ミキサー”、Native Instruments「Traktor Z1 MK2」がデビュー…… Traktor Pro 4が無償バンドル

iZotope、次世代ミキシング・スウィート「Neutron 5」を発表…… 3種類の新モジュールが追加、MPS 7も同時リリース

IK Multimedia、Bösendorfer 214VCをサンプリングしたPianoverseの新作、「Black Pearl B200」をリリース

“どこでも作曲マシン”、「Ableton Move」がデビュー…… バッテリー駆動、スピーカーやマイクも内蔵したコンパクトな音楽制作デバイス

IK Multimedia、TONEXの誕生2周年を記念して、TONEX Pedalのホワイト・バージョンを発売…… 完全数量限定

原音の明瞭度をキープできる画期的な“アンマスク・リバーブ”、iZotope「Aurora」がデビュー…… 画像編集のマスク処理のようなリバーブが登場

来たる10月18日、ジョナサン・ワイナーのマスタリング・セミナー第二弾が開催…… エアロスミスやデヴィッド・ボウイの作品を手がけた匠が、その技を徹底解説

ボーカル・トラックの歌声をまったく異なる声質に変換できるプラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」が2.0にアップデート…… 待望の永続版ライセンスも登場

IK Multimedia、ホワイト・バージョンのiLoud MTM MKIIを本日から販売開始…… 最新の『ARC』音場補正機能に対応

teenage engineeringのクルマ型オブジェ、「grip car」の国内販売がスタート…… B&O製品などで知られるアナース・ハーマンセンがデザイン

Product Review: 鈴木”Daichi”秀行が聴く、IK Multimedia「iLoud Micro Monitor Pro」

IK Multimedia、新製品「iLoud Micro Monitor Pro」を発表…… XLR入力を備え出力は2倍に、音場補正機能『ARC』も搭載

Apogee、1U筐体の新型オーディオIF、「Symphony Studio」を発表…… “マスタリング・グレード”の音質を実現、イマーシブ・プロダクションにも対応

iZotope、新作「Plasma」を発表…… 誰でも簡単に理想的なサウンドが得られる、“機械学習チューブ・サチュレーター”が登場

ICON