VIDEO SYNTH
人気のローファイ&グリッチ・ビデオシンセ、LoFi Future T-420に待望のEurorack版が登場…… 4HPとコンパクト、約14,000円
VHSのようなローファイ映像を簡単に生成できるビデオ・シンセサイザー、T-420で一躍その名を知らしめたイギリスのガレージ・メーカー、LoFi Future。その後も精力的に製品を展開している同社ですが、最新作としてT-420のEurorackバージョン(!)を発表しました。4HPとコンパクトで、コスト・パフォーマンスに優れたモジュラー・ビデオシンセが間もなく入手できるようになります。
昨日(T-420に合わせて4月20日)発表された新型T-420は、ローファイ・ビデオシンセとして人気のT-420をそのままEurorack化した製品。映像入出力はコンポジット(NTSC/PAL対応。RCA端子と3.5mmピン端子を併装)で、上部の3つのつまみを使って、入力した映像を簡単にローファイ/グリッチ処理することができます。基本的にはブラウン管モニターで最大の効果が得られるように設計されているT-420ですが、もちろん液晶モニターやプロジェクターにも対応(ただし、一番上のノブが最大値に近づくと、ドロップアウトが発生する場合があるとのこと)。処理をバイパスできるトグル・スイッチや、外部からパラメーターをモジュレーションできるCV入力も装備しています(CV入力は、ビデオ・レートもサポート)。
T-420がヒットした理由の一つとして、往年のソニー Dynamicronを彷彿とさせる筐体デザインも挙げられますが、その外観はEurorack版T-420でもしっかり踏襲。基調となるパネル・カラーは、ホワイトとブラックから選択することができます。横幅は4HPとコンパクトで、奥行きも23mmと非常にスリムなため、4ms Podシリーズのような薄いケースにマウントすることも可能。消費電力も+12Vで210mAと、この類のモジュールとしては低めに抑えられています。
Eurorack版T-420の予約販売は既に始まっており、発売記念のセール価格は79.99ポンド(約14,000円。すべて手作業で製作されているため、注文から配送まで最大8週間かかるとのこと)。さらなる詳細は、LoFi FutureのWebサイトをご覧ください。