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ローランドの次世代オーディオ・エフェクト技術、『Project LYDIA』…… AIを使って入力音を別の楽器の音色にリアルタイムに変換する“Neural Sampling”プロセッサー
アメリカ・アナハイムで開催されている世界最大規模の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。ローランドは自社ブースで、AIを活用した次世代のオーディオ・エフェクト技術、『Project LYDIA(プロジェクト・リディア)』の試作機をプレヴューしました。

ローランドの『Project LYDIA』の試作機
昨年11月に発表された『Project LYDIA』は、ローランドの研究開発部『Roland Future Design Lab(RFDL)』と、AIオーディオ・カンパニーのneutoneが共同で開発を進める次世代のオーディオ・エフェクト技術。ローランドによれば、『Project LYDIA』は音楽制作におけるDIY/Makerムーブメントをさらに進化させる試みで、LYDIAという名称に“はDIYとAIの融合”という意味が込められているとのことです。

プロジェクト・チームのSami Saadeさん
今回の『The NAMM Show』でプレヴューされた『Project LYDIA』の最初の試作機は、AIを使って入力音をまったく別の音色に変えてしまう“Neural Sampling”プロセッサー。基盤となっているのは、neutoneが開発した“Morpho(モーフォ)”と呼ばれるAI技術であり、指定した音の特性を一定時間学習させることで、ある楽器から別の楽器への音色変換をリアルタイムに実現します(たとえばヴァイオリンの特性を学習させれば、ピアノでヴァイオリンを演奏することが可能になります)。

入力音をまったく別の音色に変えてしまう“Neural Sampling”

試作機の右側面

試作機の背面
今回展示されていたのは、ボス 200シリーズの筐体にRaspberry Pi 5を搭載したギター用ストンプのような試作機。AIを活用した最先端のオーディオ処理を、誰でも使用できる分かりやすいインターフェースに落とし込んでいるのも『Project LYDIA』の特徴と言えそうです。なお、プロジェクト・チームのSami Saadeさんによれば、『Project LYDIA』の開発は、ロンドン、ロサンゼルス、浜松の3カ所で行われているとのこと。まだ試作段階の『Project LYDIA』ですが、今後の展開にぜひ注目していきたいところです。『Project LYDIA』について詳しくは、こちらのページをご覧ください(英文)。

