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Apple、Logic Proの新バージョン「Logic Pro 12」をリリース…… AIによるシンセ・フレーズの生成機能や、コード進行を高精度に抽出してくれる新機能が追加
AppleがLogic Proをメジャー・バージョン・アップ。新バージョン「Logic Pro 12」がリリースされました。Logic Proのメジャー・バージョン・アップは、2024年5月にLogic Pro 11がリリースされて以来、約1年8ヶ月ぶりのことになります。

Apple「Logic Pro 12」
パッと見、大きな変化は無さそうな「Logic Pro 12」ですが、メジャー・バージョン・アップに相応しく多くの新機能が実装され、改善された点は実に100以上に及びます。その中でも目玉のフィーチャーと言えるのが、『コードID』と名付けられた新機能です。リージョン・メニューから利用できる『コードID』は、オーディオ/MIDIリージョンをAppleのAI技術で解析し、コード進行やキーを抽出してくれる機能。任意のリージョンを選んで『コードを解析』を実行すると、リージョンの下部にコード進行が表示され、必要に応じてコード・トラックに適用したり、その解析結果を元にトランスポーズしたりといったことが可能になります。もっとも考えられる活用法は、解析されたコード進行を元にした『Session Player』によるフレーズ生成。『コードID』を使用すれば、ミュージシャンに演奏してもらった録音のコード進行を解析し、『Session Player』にキーボードやベースのフレーズを作ってもらう…… といったフローが可能になります。

リージョンからコード進行を抽出してくれる新機能、『コードID』

抽出されたコード進行は、リージョンの下部に表示される
そしてフレーズを生成してくれる『Session Player』の“Keyboard Player”に、従来の“Piano”に加え、新たに“Synth”が追加。これにより、シンセ・フレーズの生成にも対応しました。“Synth”のスタイルは、“Simple Pad”、“Modulated Pad”、“Rhythmic Chords”の3種類で、プリセットも多数収録。もちろん、エディタを使って生成されるフレーズを細かく編集することもでき、“Modulated Pad”や“Rhythmic Chords”ではLFO(!)をエディットすることも可能になっています。デフォルトでは標準のソフトウェア音源がアサインされているる『Session Player』ですが、別のAUプラグインや外部のハードウェア音源を鳴らすことも可能。パッドやリズミカルなコード・フレーズを次々に生成してくれる新しい『Session Player』は、“有能なAIアシスタント”として、作曲時にかなり活躍してくれそうです。

『Session Player』のの“Keyboard Player”に“Synth”が追加された

エディタで生成されるフレーズを細かく編集することも可能
また、「Logic Pro 12」ではサウンド・ライブラリが多数追加され、管理画面も新しくなりました。活躍するアーティストやプロデューサーが制作したサウンド・パックも多数収録されており、総容量は約43GBと膨大。もちろん、必要なライブラリだけを個別にダウンロードすることができます。

新しいサウンド・ライブラリが多数追加され、管理画面も刷新
最先端のAI技術を取り入れ、さらに大きな進化を遂げた「Logic Pro 12」。これまで同様、既存のユーザーは無償でアップデートすることができます。さらなる詳細は、AppleのWebサイトをご覧ください。

