
MODULAR SYNTH
“ウェストコースト・シンセシス”を定義したヒストリックな電子楽器、Buchla 200が遂に復刻…… 「Buchla 200 Classic Reissue Series」が発売
Buchla U.S.A.が大型の新製品、「Buchla 200 Classic Reissue Series」を発表。歴史的な電子楽器、Buchla 200 Seriesが新品で入手できるようになります。

Buchla U.S.A.「Buchla 200 Classic Reissue Series」
かのドン・ブックラ(Don Buchla)が設計し、1970年に販売が開始されたBuchla 200 Seriesは、4Uフォーマットのパッチ式モジュラー・シンセサイザー。楽器と言うより研究室のアナログ・コンピューターという印象のBuchla 100 Seriesと比べて、機能/デザインともに洗練されたBuchla 200 Seriesは、まさしく“ウェストコースト・シンセシス”を定義した電子楽器と言っていいでしょう。昨年、Tiptop AudioとのコラボレーションによるEurorackバージョンが発表され、大きな話題になったのも記憶に新しいところです。

Buchla 200 Series (Image via Vintage Synth Explorer)
本日発表された「Buchla 200 Classic Reissue Series」は、そんなBuchla 200 Seriesのリイシュー・バージョンです。設計/監修を手がけたのは、Buchlaを長年研究してきたBlack Corporation/Sputnik Modularのローマン・フィリーポフ(Roman Filippov)氏で、オリジナルのサウンドと機能、デザインを完璧に再現。シリーズ第一弾として発売されるのは以下の7種類のモジュールで、Dual Oscillator Model 258とDual Voltage Processor Model 257は、購入時にブルーのRoganノブを選択することも可能。Buchla U.S.A.によれば、そう遠くないうちに第二弾のモジュールも登場するとのことです。

シリーズ第一弾として7種類のモジュールが発売
- Dual Oscillator Model 258:ウェーブシェイパーを搭載したデュアル・オシレーター。999ドル。
- Quad Function Generator Model 281:Quadrature/OR機能を備えたクアッド・ファンクション・ジェネレーター。999ドル。
- Quad Lopass Gate Model 292:3種類のモードを選択できるクアッド・ローパス・ゲート/VCA。999ドル。
- Source of Uncertainty Model 266:6つのセクションで構成される高機能ランダム・ジェネレーター。999ドル。
- Dual Voltage Processor Model 257:CVの加算/減算/反転/スケーリング/乗算が行えるデュアルCVプロセッサー。799ドル。
- Triple Envelope Follower Model 230:シグナルの音量変化をCVとして取り出せるトリプル・エンベロープ・フォロワー。899ドル。
- Mixer/Preamplifier Model 207:プリアンプも搭載した6chステレオ・ミキサー。999ドル。
「Buchla 200 Classic Reissue Series」は、Buchla U.S.A.のオンライン・ストアで既に販売が開始されており、最初のバッチは2022年3月後半に出荷されるとのこと。さらなる詳細は、Buchla U.S.A.のWebサイトをご覧ください。