MODULAR SYNTH
SUPERBOOTH 21: Tiptop AudioとBuchlaがコラボレーション、“Eurorack版Buchla 200 Series”が衝撃のデビュー
本日(2021年9月15日)、ドイツ・ベルリンで開幕した世界最大のシンセサイザーの祭典、『SUPERBOOTH 21』。そこでTiptop Audioが新製品、「Eurorack 200 Series」をお披露目しました。
約2年半ぶりにオンサイトで開催された『SUPERBOOTH』で、驚きの新製品が発表されました。Tiptop Audioがお披露目した「Eurorack 200 Series」は、同社とBuchla U.S.A.がコラボレーションで開発した、“Eurorack版のBuchla 200 Series”。ドン・ブックラが発明した電子楽器の歴史的名機が、Eurorackフォーマットで蘇ります。
Tiptop Audioが『SUPERBOOTH』の開幕に合わせて公開したショート・ビデオでは、同社の代表であるグル・ミルスタイン(Gur Milstein)氏が「Eurorack 200 Series」を紹介。氏によれば、Buchla U.S.A.とのコラボレーションは“Project 200”という名前で進められ、数週間前にようやく最初のシステムが完成、既に200以上のモジュールが生産中とのことです。
今回お披露目された最初のモジュールは以下の6種類で、すべて型番にはTiptop Audioの頭文字と思われる“t”が付けられています。
- 258t – Dual Oscillator:既に生産中/2021年冬に発売予定/160〜200ドル
- 292t – Quad Lopass Gate:試作段階/2022年春〜夏に発売予定/価格は未定
- 257t – Dual Voltage Processor:ベータ・テストの段階/2022年春に発売予定/価格は未定
- 266t – Source of Uncertainty:ベータ・テストの段階/2022年春〜夏に発売予定/価格は未定
- 281t – Quad Function Generator:既に生産中/2021年冬に発売予定/170〜210ドル
- 245t – Sequential Voltage Source:ベータ・テストの段階/2022年冬〜夏に発売予定/価格は未定
Catalyst Audioとのコラボレーションによって開発されたEurorack版100 Series/Red Panelに続き、今度はTip Top Audioとのコラボレーションによって誕生する「Eurorack 200 Series」。Tiptop Audio(と言うよりグル・ミルスタイン氏)は、かねてより名機のリヴァイバルに意欲的で、2015年の『The NAMM Show』にはEurorack化したSergeを参考出品していました(結局、製品化はならず)。ショート・ビデオを見る限り、その音色は紛れもなく“Buchlaサウンド”であり、実機への多大なるリスペクトとこだわりを持って開発されていることが伺えます。
Tiptop AudioのWebサイトによれば、部品の調達などの関係で、各モジュールは個別に生産されるとのこと。いち早く情報を手に入れたい方には、メール・ニュースへの登録と、Facebookグループへの参加を勧めています。さらなる詳細は、Tiptop AudioのWebサイトをご覧ください。