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Akai Professional、次世代音楽制作マシン「MPC Live II」を発表…… ステレオ・スピーカーを内蔵、モジュラーシンセのコントロールにも対応
Akai Professionalが新製品、「MPC Live II」を発表。コンピューター無しで曲作りが行えるトラックメイク・マシンが、さらなる進化を遂げました。

2017年1月、『The NAMM Show』の直前に発表されたMPC Liveは、オール・イン・ワンのトラックメイク・マシン。横型のコンパクトな筐体に、Akai Professional謹製の音楽制作ソフトウェア『MPC Software』、メモリ2GB/ストレージ16GBの高機能サンプラー、伝統の4×4のパッド、フルカラー・タッチ・スクリーンなどを搭載し、1台で音楽制作のすべてが完結してしまう強力なマシンです。何と言っても最大の特徴は、コンピューター/DAWを使用せずに、曲作りが行えてしまう点。電源を入れれば直ちに作業に取りかかることができ、裏でWebブラウザやメッセンジャーといった余計なものが動いていないため、音楽制作に集中できるのがポイントです。

本日発表された新製品「MPC Live II」は、オリジナルMPC Liveのコンセプト/デザインはそのままに、機能を強化した後継モデル。新機能の中で注目は、ステレオ・スピーカーが搭載(!)された点で、これによって「MPC Live II」単体でスピーカーを使ったモニタリングまで行えるようになりました。「MPC Live II」は、最大5時間のバッテリー駆動に対応しているので、モバイル環境でもモニタリングが可能。Akai Professionalによれば、内蔵スピーカーは決して簡易的なものではなく、リファレンスとして使用できるだけの高いクオリティを持っているとのこと。この類のマシンでスピーカーを搭載している製品というのはほとんどないので、かなりユニークな機能と言えそうです。また、8系統のCV/Gate出力(端子は3.5mmのTRSフォーンが4基)が新たに備わり、Eurorack/モジュラー・シンセサイザーをダイレクトにコントロールすることも可能に。核となる『MPC Software』もバージョン2.8へとアップデートされ、Wi-Fi接続によるAbleton Linkにも正式に対応しました。

「MPC Live II」の主な特徴は、以下のとおりです。
- コンピューターを使用せずに音楽制作が行えるスタンドアローン・マシン
- 強力な処理能力を誇るマルチコア・プロセッサーを搭載
- Akai Professional謹製の音楽制作ソフトウェア、『MPC Software』がネイティブ動作
- メモリ2GB/ストレージ16GBの高機能サンプラー
- Loopmastersをはじめ、著名なメーカーが制作した高品位なサンプルを10GB以上収録
- 7インチのフルカラー・タッチ・スクリーン
- 16基(4×4)のベロシティ対応/フルサイズのRGBパッド
- リファレンス品質のステレオ・スピーカーを搭載。リア・パネルにスピーカー・オン/オフ・スイッチを装備
- 充電式のリチウムイオン・バッテリーを内蔵。最大5時間の連続駆動
- 3系統のステレオ出力とヘッドフォン出力
- フォノ入力にも対応した1系統のステレオ入力
- Eurorack/モジュラー・シンセサイザーをコントロールできる8系統のCV/Gate出力(3.5mmのTRSフォーン端子が4基)
- 2系統のMIDI入力と2系統のMIDI出力
- Wi-Fi/Bluetooth接続に対応。Wi-Fi接続によってAbleton Linkもサポート
- 2基のUSB 3.0端子。ストレージやコントローラーを接続できるUSB 2.0端子も装備
- SDカード・スロット
- Mac/Windows対応の『MPC Software』がバンドル
「MPC Live II」の国内販売は2020年5月28日に開始され、価格はオープン・プライス。市場想定価格は138,000円(税込)とのことです。さらなる詳細は、Akai ProfessionalのWebサイトをご覧ください。