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IK Multimedia、次世代の音場補正システム「ARC System 3」を発表…… 作業部屋の音響特性を自動で最高の状態に
IK Multimediaが新製品、「ARC System 3(アーク・システム・スリー)」を発表。オンライン・ストアでの販売を開始しています。

「ARC System 3」は、定番音場補正システム ARC Systemの次世代バージョン。世界中のプロフェッショナルに愛用されているARC Systemは、空間(作業部屋)を測定/解析したデータを元に、音響特性を自動的に補正するシステム。プライベート・スタジオや自宅の作業スペースは、部屋の形状、床・壁面・天井の材質、家具などの設置物によって、音響特性に歪み/乱れが生じていることがほとんどですが、それを自動的に補正して正確なモニタリング環境を実現してくれる夢のようなシステムです。音響特性を測定するためのマイク、ルーム解析ソフトウェア(スタンドアローン)、補正用プラグイン(VST/AU/AAX対応)の3つのコンポーネントで構成され、音場補正用のDSPハードウェアとは違い、DAW上で“プラグインとして”使用できるのはARC Systemの大きな特徴。使用しているシステムはそのままに(新しいハードウェアなどを追加することなく)、作業部屋の音響特性を正確に補正することができます。

次世代バージョンの「ARC System 3」では、3つの異なる高さで空間の音響特性を測定する新しい解析アルゴリズムが採用され、これまで以上に正確な音場補正が可能に。IK Multimedia独自の『VRM(Volumetric Response Modeling=体積応答モデリング)』テクノロジーにより、測定データを元にした空間の“3Dスナップショット”を生成することで、過剰に音を処理しないナチュラルな補正を実現しているとのことです。さらには、音が聴かれる環境を想定して再生を行う『バーチャル・モニタリング』機能が新たに搭載され、テレビやスマートフォン、カーオーディオなど、さまざまなデバイスを再現した仮想的なモニタリングも行えるように。純正品以外の測定マイクに対応した点も、多くのユーザーにとって嬉しい新機能と言えそうです。
「ARC System 3」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 空間の音場を自動的に補正してくれる定番システムの新バージョン
- 新しいルーム解析/補正アルゴリズムを採用、IK Multimedia独自の『VRM(Volumetric Response Modeling=体積応答モデリング)』テクノロジーによって、より高精度かつナチュラルな補正を実現
- 使用前プロセスがシンプルに、10分以内に測定/解析が終了
- IK Multimedia製以外の測定マイクにも対応
- どのような空間でも補正を最適化できる追加のコントロール機能
- テレビ、スマートフォン、カーオーディオなど、さまざまなデバイスからの再生を仮想的に再現する『バーチャル・モニタリング』機能
- ピーク/RMS/ラウドネス/ダイナミックレンジ・メーターやリアルタイム・スペクトラム・アナライザーなど、高精度メーター/アナライザー機能を搭載
「ARC System 3」は、Mac/Windows両対応で、VST/AU/AAXの各フォーマットをサポート。ダウンロード版の価格は23,990円、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品の登録ユーザー向けCrossgradeは11,990円で、ARC System 2(2.0および2.5)の登録ユーザーには、Crossgradeを50ユーロ値引きで購入できるクーポンが進呈されるとのこと(2020年4月1日以降にARC System 2.5を購入/登録したユーザーは無償アップグレード)。また、MEMS測定マイクがバンドルされたボックス版も今夏発売予定とのことです。さらなる詳細は、IK MultimediaのWebサイトをご覧ください。
- ARC System 3:23,990円
- ARC System 3 Crossgrade:11,990円