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SH-101をノートPCのような薄い筐体に収納、世界初の“充電対応”のアナログ・シンセ、「SB01」の予約販売が開始
今年5月の『SUPERBOOTH19』で発表され(その際のレポート記事は、こちら)、大きな話題を呼んだ新型アナログ・シンセサイザー、「SB01(Space Bee)」の予約販売が遂に始まりました。
アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジのスタートアップ、Superlative Instruments初の製品となる「SB01」は、これまでで最も薄く、世界で初めて充電に対応したアナログ・シンセサイザー。一目見て分かるとおり、元になっているのは名機SH-101で、クラシックで普遍的なサウンドを現代の技術で蘇らせたモダンなアナログ・シンセサイザー、それが「SB01」なのです。
Superlative Instrumentsは「SB01」の開発にあたり、Open Music Labsと共同で、“SH-101と1:1のシグネイチャー回路(完全なクローン回路)”を設計。VCOにはもちろんCEM3340互換のチップ、VCFには4ポールOTA互換のチップを採用し、慎重に回路設計を行うことで、SH-101の完全な再現に成功したとのこと。その上で、内蔵ステップ・シーケンサーの機能を大幅に強化するなど、単なるクローンではない現代的なアナログ・シンセサイザーとして昇華させています。
そして「SB01」の大きな特徴と言えるのが、100%アナログのサウンドと、かつてない携帯性/可搬性を両立している点です。基本的なデザインはSH-101を踏襲しているものの、筐体の厚みは約2.4cmと、ノート・パソコンのように薄く仕上げられています。また、リチウム・イオン・バッテリーを内蔵しているため、電源の無い場所でも使用することが可能。アナログ・シンセサイザーでありながら、一度の充電で最大16時間(!)使用できるというのは、他には無いユニークな特徴と言っていいでしょう。もちろん、リチウム・イオン・バッテリーは交換可能なので、末長く使用することができます。
「SB01」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 伝統的なサウンドを現代の技術で蘇らせたモダンなアナログ・シンセサイザー
- VCOにはCEM3340互換のチップ、VCFには4ポールOTA互換のチップを採用するなど、SH-101のサウンドを完全に再現
- 携帯性/可搬性に優れた、これまでになく薄い筐体を採用
- リチウム・イオン・バッテリーを内蔵、世界初の充電対応のアナログ・シンセサイザー。満充電で最大16時間使用可能(内蔵バッテリーは交換対応)
- 32鍵フル・サイズ・キーボード
- 最大256ステップのライブ・パフォーマンス・シーケンサー。64種類のパターンを保存可能
- 独立した2つのシーケンスを同時に実行できる、“デュアル・レイヤー・シーケンサー”仕様
- 360°回転のベンダー・ジョイスティック
- 3方向加速度センサーを内蔵したキーター・グリップに対応(オプション)
- オーディオ出力/ヘッドフォン出力(ともに標準フォーン端子)
- ペダル入力(標準フォーン端子)、CV/Gate/トリガー入出力/モジュレーションCV入力(すべて3.5mmミニ端子)
- MIDI入出力(ともに3.5mm TRSミニ端子)、USB-C端子(USB MIDIおよび充電用)
- オープンソース・ファームウェア
- アルミニウム製ユニボディー筐体を採用、スペース・グレイ色/パウダーコート仕上げ
- 横幅491×奥行249×高さ24mm、重量2.5kg
「SB01」の予約販売は、Kickstarterのクラウドファンディングによって数量限定で行われており、スーパー・アーリー・バード価格は899ドル以上、アーリー・バード価格は949ドル以上、通常版の価格は999ドル以上で、いずれも100台限定で受付(合計300台限定)。出荷開始は、2020年6月予定となっています。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。