Feature Image

NEWS

強力ソフト・シンセ Waverazorのハードウェア・バージョン、「Waverazor Dual Oscillator」の国内販売が開始

Alesis Andromeda A6やM-Audio Venomの開発に携わったロブ・ランプリー(Rob Rampley)、タイホー・ヤマダ(Taiho Yamada)、クリス・コンプトン(Chris Compton)という3人のサウンド・デザイナーによって設立されたシンセサイザー・デベロッパー、MOK。同社初の製品であるWaverazorは、凶悪とも言える攻撃的なサウンドが持ち味のソフトウェア・シンセサイザーで、その音色は世界中の名だたるアーティスト/サウンド・デザイナーから高く評価されています。このたび、そのハードウェア・バージョンである「Waverazor Dual Oscillator(ウェーブレイザー・デュアル・オシレーター)」が登場。国内でも販売が開始されました。

1010music MOK - Waverazor Dual Oscillator

2019年1月の『The NAMM Show』で初披露された「Waverazor Dual Oscillator」は、Waverazorの核であるオシレーター部をEurorackモジュール化した製品(26HP)。開発は1010musicとのコラボレーションによって行われ、同社のBitboxなどと同じフォームファクターを採用。MOKのロブ・ラムプレイ氏によれば、1010musicのアーロン・ヒギンズ(Aaron Higgins)氏とは20年以上前、ロブ氏がAlesis、アーロン氏がMicrosoftに在籍していたときからの友人とのことで、数年前の『SUPERBOOTH』で再会した際にハードウェア版Waverazorの話が持ち上がったとのことです(1010musicについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください)。

1010music MOK - Waverazor Dual Oscillator

2019年1月の『The NAMM Show』で発表された「Waverazor Dual Oscillator」

Waverazor Dual Oscillator」の元になったソフトウェア・シンセサイザー、Waverazorについて簡単に紹介しておくと、その最大の特徴はオシレーター部にあります。特許を取得したというオシレーターは、波形をスライスした断片=“セグメント”を繋ぎ合わせるというウェーブ・シーケンスのようなアルゴリズムになっており、セグメント単位でピッチやレベル、位相、DCオフセットといったパラメーターを緻密に設定できるのがポイント。オシレーター・シンクまでもセグメント単位で設定することができ、他のシンセサイザーとは一風異なったアプローチの音作りが可能になっています。「Waverazor Dual Oscillator」では、Waverazorと基本的に同じDSPコード(32bit浮動小数点処理)が使われているとのことで、同じようにセグメントを繋ぎ合わせた複雑な音作りが可能。Waverazorの強力なサウンドを、コンピューター無しで使用することができます。

1010music MOK - Waverazor Dual Oscillator

元になったソフトウェア・シンセサイザー、Waverazor

Waverazorとの違いですが、「Waverazor Dual Oscillator」は純粋なオシレーター・モジュールなので、フィルターやエフェクトなどは備えていません。ですので、スタンドアローンのシンセサイザーとして使用する場合は最低限、EGやVCAなどが必要になります。また、オシレーターの数も2基(Waverazorは3基)、最大セグメント数も8(Waverazorは16)と少し制限がありますが、開発者のロブ氏によれば、“Waverazorの最高の音色は、ほぼ2基のオシレーターと8以下のセグメントで作られているので、まったく問題ありません”とのこと。もちろん、ハードウェアのみの特徴/機能も多数あり、何と言っても大型タッチ・スクリーンによる直感的な操作性は「Waverazor Dual Oscillator」ならではのもの。膨大なパラメーターを誇る「Waverazor Dual Oscillator」ですが、指先で素早くエディットすることができます。そして合計22基のCV入力(うち2基は高解像度入力)とクロック入出力を備えているのも「Waverazor Dual Oscillator」の大きな特徴。これによって任意のパラメーターを外部から自由にモジュレーションすることが可能になっています。ロブ氏によれば、Razor/Slicerパラメーターはオーディオ・レートFMにも対応(!)し、セグメント単位でトリガーを出力したり、外部クロックで波形のスライスが行えるというのも、「Waverazor Dual Oscillator」のみの機能とのことです。

1010music MOK - Waverazor Dual Oscillator

モジュール単体でMIDI入力に対応し、外部キーボード・コントローラーやDAWとの親和性も高い「Waverazor Dual Oscillator」。日本での価格は64,545円で、今のところRock oN Company限定で販売されています。なお、Waverazorにはフリー版のWaverazor LE Freeというバージョンも用意されているので、「Waverazor Dual Oscillator」に興味のある方は最初にそちらを試してみるのがいいかもしれません。

1010music MOK - Waverazor Dual Oscillator

2019年1月の『The NAMM Show』発表時のラック

NAMM 2020: 200ドル以下で買えるMIDIインターフェース機能内蔵モジュラー・ケース、Cre8audio「NiftyCASE」

NAMM 2020: Clavia、新型パフォーマンス・シンセ「Nord Wave 2」を発表…… VA/サンプル/FM/ウェーブテーブル音源を搭載

NAMM 2020: IK Multimedia、新型オーディオIF「iRig Pro Duo I/O」を発表…… “iRig”10周年を祝う新フラッグシップIF

NAMM 2020: Arturia、新型シーケンサー「KeyStep Pro」を発表…… 待望の鍵盤内蔵型BeatStep Proがデビュー

NAMM 2020: Nektar、16個のソフト音源を包括的に扱えるトラックメイク・システム、「AURA」を発表…… ステップ・シーケンサーも内蔵

NAMM 2020: 梯郁太郎氏が創業した楽器メーカー、“ACE TONE”が復活…… 革新的なデジタル・ストンプを多数お披露目

NAMM 2020: オリジナルのグルーブボックスやEurorackモジュールを製作できる開発環境、「Daisy」が間もなく登場

NAMM 2020: 大注目のデジタル/アナログ・ハイブリッド・シンセ、UDO「SUPER 6」が遂に北米デビュー

NAMM 2020: Novation、第三世代「Launchpad Pro」を発表…… 4トラック・シーケンサーを内蔵、PC無しでも使用可能に

NAMM 2020: PreSonus、FaderPortにオーディオIF機能を統合したDAW用の超便利デバイス、「ioStation 24c」を発表

NAMM 2020: Erica Synths、強力な音源内蔵シーケンサー「Bassline DB-01」を発表…… カットオフ・シーケンスにも対応

NAMM 2020: IK Multimedia、iLoud MTMのホワイト・バージョンを発表…… 2月発売

NAMM 2020: コルグ、開発中の新型シンセ「opsix」をお披露目…… 6オペレーター/32アルゴリズムのFMシンセ

NAMM 2020: サンプリング・ドラム・マシンの名機、SP-1200の35周年記念モデルが発売…… 実機を元に製作される本物のSP-1200

NAMM 2020: Universal Audio、無償の純正DAW「LUNA」を発表…… 往年のコンソール/MTRを再現、Minimoogも付属

NAMM 2020: IK Multimedia、音色を緻密にコントロールできる新しい発想のギター/ベース用DI、「Z-TONE」シリーズを発表

NAMM 2020: Moog、25鍵のキュートなアナログ・シンセ、「Subsequent 25」を発表…… 最小の鍵盤付きMoog

NAMM 2020: Apogee、デスクトップ・スタイルの高音質オーディオIF、「Symphony Desktop」を発表

ICON