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Moogのフラッグシップ・シンセサイザー、「Moog One」の国内販売が開始…… “究極のMoog”が遂に入手可能に
Moog Musicのフラッグシップ・シンセサイザー、「Moog One(モーグ・ワン)」の国内販売がいよいよ開始されます。
昨年10月に発表された「Moog One」は、メーカー自ら“究極のMoog”、“夢のシンセ”と喧伝するアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。16ボイス・バージョンと8ボイス・バージョン、2種類のモデルが用意され、3種類の音色を同時に使用できる“トライ・ティンバー”のシンセサイザーとして機能します。音源部は、ボイスごとに3基のアナログVCO、2基の独立したアナログ・フィルター、2系統のアナログ・ノイズ・ジェネレーター、外部オーディオ入力を備えたアナログ・ミキサー、4基のLFO、3基のエンベロープ・ジェネレーターという構成。「Moog One」のために新開発されたトライアングル・コアのVCOは、三角波の波形の上昇/下降時間、鋸波の位相リセット、矩形波のパルス幅を個別に設定できるため、各出力をブレンドすることで複雑な波形を作り出すことが可能。もちろん、ハード・シンク、リング・モジュレーション、FMにも対応しています。また、ボイスごとに用意された2基のノイズ・ジェネレーターは、2種類のノイズを選択/ミックスすることができ、さらには専用のエンベロープ・ジェネレーターが備わっているため、パーカッシブ・サウンドなどさまざまな音作りに活躍。これらのサウンド・ソースを束ねるミキサーが柔軟な設計になっているのも「Moog One」の大きな特徴で、VCO/ノイズ・ジェネレーター/リング・モジュレーター/外部オーディオ入力のフィルター・ルーティングを自由に設定することができます。
出力段には高品位なデジタル・エフェクトも内蔵。デジタル・エフェクトは完全にバイパスできるため、AD/DAコンバーターを通らないアナログの素の音を出力することもできます。手作業で仕上げられた木材(アッシュ)とアルミニウムを組み合わせた筐体には、ベロシティ/アフタータッチ対応の61鍵フル・サイズ・キーボード(Fatar製TP-8S)を搭載。3種類の音色は、キーボード上に簡単にスプリット/レイヤーすることが可能で、個別にシーケンサー/アルペジエーター/デジタル・エフェクトを使用することができます。筐体に配されたノブの総数は73、ボタンの総数は144に及び、中央には大型のLCDディスプレイも装備。アナログ・シンセサイザーとしてはパラメーター数が非常に多い「Moog One」ですが、そのほとんどをハンズオンでコントロールできるのも大きな魅力です。
「Moog One」の販売価格は、16ボイス・バージョンが1,350,000円(税込)、8ボイス・バージョンが999,000円(税込)。既にショップでの予約受付は始まっており、発売日は2019年6月28日(金)となっています(注:オーダー商品となるため、納品までに時間がかかる場合もあるとのこと)。詳しくは、コルグ KIDのWebサイトをご覧ください。
- Moog Music – Moog One(16ボイス・モデル):1,147,500円(税込)
- Moog Music – Moog One(8ボイス・モデル):849,150円(税込)