Feature Image

NEWS & INFO

シンセにもエフェクターにもなる“ミュージシャンのためのLEGO”、Empress Effects「ZOIA」の国内販売が遂に開始

世界中で大きな話題となっているEmpress Effectsの新製品、「ZOIA(ゾイア)」の国内販売が来週火曜日(2019年4月16日)、いよいよ開始されます。

Empress Effects - ZOIA

昨年1月の『The NAMM Show』で初披露された「ZOIA」は、内部処理を自由にプログラムできる新感覚のストンプ・ボックス(『The NAMM Show』のレポート記事は、こちら)。開発元のEmpress Effectsは、リバーブ・ストンプ Reverbなどで非常に高く評価されている、カナダの気鋭メーカーです。

Empress Effects - ZOIA

筐体下部にはフット・スイッチが備わり、機材のカテゴリーとしてはストンプ・ボックスに分類される「ZOIA」ですが、その中身は完全なDSPユニット。フィルターやディレイといった“モジュール”が80種類以上用意され、それらをモジュラー・シンセのように自由にパッチすることで、複雑なエフェクトを思うがままに作り出せるようになっています。処理系のモジュールだけでなく、オシレーターやルーパーといったサウンド生成系のモジュールも用意されているので、シンセサイザーやサンプラー的なパッチを組むことも可能(CV入出力やMIDI入出力端子も装備)。ストンプ・ボックス筐体に、MaxやReaktorのような機能が凝縮されたまったく新しい音系ガジェット、それが「ZOIA」なのです。

Empress Effects - ZOIA

1月の『The NAMM Show』では、Arturia KeyStepと組み合わせ、シンセ/サンプラーとしても機能することがアピールされていた

ZOIA」で秀逸なのが、非常によく考えられたユーザー・インターフェース。筐体には自照式のボタンが8×5のグリッドで備わっており、任意の2つのボタンを同時に押すことで、モジュール間のパッチが簡単に行えるようになっているのです。例えば、オシレーターの出力をフィルターに入力する場合は、オシレーターを割り当てたボタンとフィルターを割り当てたボタンを同時に押すだけ。モジュール間の接続を確認したいときも、任意のボタンを押せば接続されているボタンが点灯するので、とても分かりやすくなっています。もちろん、各モジュールには詳細なパラメーターが用意されており、それらは高解像度OLEDディスプレイと大型エンコーダーを使って自由にエディットすることが可能。プログラムしたパッチは最大64種類保存でき、SDカードにセーブすることもできます。

Empress Effects - ZOIA

プログラム次第でエフェクターにもシンセサイザーにもなる未来型ストンプ・ボックス、「ZOIA」。Empress Effectsは、“ミュージシャンのためのLEGO”と謳っていますが、その表現にまったく誇張はなく、まさしく変幻自在の音系ガジェットと言っていいでしょう。気になる価格は59,000円(税別)で、輸入代理店のアンブレラカンパニー/ギズモミュージックのオンライン・ストアでは予約受付中。初回入荷台数は限りがあるとのことなので、気になる方は早めのオーダーをおすすめします。

ローランド、新型フラッグシップ・シンセ、「FANTOM EX」シリーズを発表…… SH-101やJUPITER-8のACB音源を標準搭載

歌い手との距離をセンサーで測定し、音量と音色を自動で補正する“オートフォーカス・マイク”、LEWITT「RAY」がデビュー

Universal Audio、テープ・レコーダーをモデリングした新作プラグイン「Verve Analog Machines Essentials」を無償配布中…… 4月30日まで

Amigaをギター用ストンプとして使う…… Magical Synth Adventure、A500をエフェクターとして使用するビデオを公開

『Maxサマースクール・イン・藝大 2024』が7月29日から8月2日の日程で開催…… Maxの生みの親であるミラー・パケット氏、IRCAMの研究者も参加

ソニーの業務用モニター、PVMシリーズのミニチュア液晶モニターが登場…… 5インチと3.5インチの2モデルがラインナップ

IK Multimedia、珠玉の“メタル・トーン”を再現する「TONEX Metal Gems」をリリース…… Peavey 5150やSoldano SLO-100などを忠実にモデリング

シングルボードコンピュータをモジュール化した“Eurorack PC”、「PAC BOT」…… モジュラーシンセの中でDAWやプラグインを使用することが可能に

ストンプ・メーカーが作ったJUNO/Polysixインスパイアのバーチャル・アナログ・シンセ、VONGON「REPLAY」がデビュー

Amiga独特のローファイでクラッチーなサウンドを再現するプラグイン・サンプラー、PotenzaDSP「Amigo」がリリース

ディストーション・プラグインの傑作、iZotope「Trash」が復活…… 無償版の「Trash Lite」も提供されるように

ボタンとジョイスティックでコードを演奏できるポケット・シンセ、Pocket Audio「HiChord」が誕生

Waves、入力音のダイナミクスでエフェクトを変調できる、これまでにない空間系複合プロセッサー「Space Rider」を発売

Arturia、「Pigments 5」を発表…… マルチ・コア処理に最適化、1クリックでメロディーを生成するジェネレーティブ機能も搭載

ローランド、オール・イン・ワンのゲーム配信用デバイス、「BRIDGE CAST X」を発表…… HDMI入力の装備により、映像も扱うことが可能に

コルグ「handytraxx play」がデビュー…… クロス・フェーダーやルーパー、エフェクトを搭載、これ1台でDJプレイが楽しめるクリエイティブなレコード・プレーヤー

コルグ、伝説のシンセサイザーを復刻した「PS-3300FS」を発表…… 約半世紀の年月を経て蘇る、“全鍵ポリフォニック”のモンスター・シンセ

ALM/Busy Circuitsから便利モジュール、「MEGA MILTON」が登場…… レベル変換/ミキサー/スリュー・リミッター/S&H/マルチプルといった機能が集約

ICON