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開発が進むRaspberry Piベースのマイクロ・シンセサイザー「OTTO」、その最新情報と新デザインの写真が公開

昨年話題になったオープン・ソースのシンセサイザー「OTTO」。プログラマーのtopisani氏が中心となって開発が進められている「OTTO」は、Raspberry Piベースのマイクロ・シンセサイザーです。そのかわいらしいルックスで注目を集めた「OTTO」ですが(そのときの記事はこちら)、その後も開発プロジェクトは着実に進んでいるようで、先頃最新情報が公開されました。

topisani - OTTO

今回公開された「OTTO」の最新リビジョンの基板

コンパクト筐体にシンセサイザー、サンプラー、エフェクター、シーケンサー、オーディオ・ルーパーといった機能を搭載し、“完全なハードウェア/ソフトウェア・ソリューション”として開発が進められている「OTTO」。もともとはTeenage Enginerring OP-1クローンの開発を目的にスタートしたプロジェクトとのことですが、すぐにオリジナル・シンセサイザーの開発へと方針が変更され、独自の電子楽器を目指してハードウェア/ソフトウェアともに頻繁にアップデートされています。

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昨年公開された「OTTO」のデザイン案

先頃公開された最新情報によると、コアとなるのは引き続きRaspberry Pi 3 Model B+で、大型のカラー・ディスプレイ、DAコンバーター、30以上のボタン/キーなどを搭載。現在、開発メンバーの数人は既に新しいプロトタイプの開発に取り組んでいるとのことで、直近の課題としては、開発中のハードウェアでソフトウェアを動作させるための更新作業を挙げています。同時に筐体の最新レンダー画像も公開されましたが、よりコンパクトかつスリムなデザインになり、下部に備わった鍵盤ボタンも丸型に変更されるなど、より洗練された印象になりました。4基のカラフルなエンコーダーがデザイン的なアクセントになっており、このまま製品化してもおかしくない仕上がりです。

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今回公開された「OTTO」の最新デザイン案

一方、ソフトウェアはC++で開発が進められており、モジュラー設計によって、できるだけ柔軟に拡張/アップデートできる仕様にしたいとのこと。ユーザー・インターフェースは、シンプルな使い勝手と最小限のワークフローを実現しながら、実験的な要素を盛り込むのが目標とのことです。今回、開発中のスクリーン・ショットが4種類(FMシンセ画面、ADSRエンベロープ画面、リバーブ・エフェクト画面、Euclideanシーケンサー画面)が公開されましたが、筐体同様、いずれも洗練されたデザインになっています。

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開発が進む「OTTO」のユーザー・インターフェース。左上から、FMシンセ画面、ADSRエンベロープ画面、リバーブ・エフェクト画面、Euclideanシーケンサー画面

開発中の「OTTO」ソフトウェア 1.0で計画されている機能は、以下のとおりです。

今後の展開がとても楽しみなマイクロ・シンセサイザー「OTTO」。ソース・コードはGitHubで公開され、誰でも開発に参加することができます。プログラマーだけでなく、テスターやデザイナー、ライターなど、様々な分野で助けがほしいとのことなので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。詳しくは、GitHubのプロジェクト・ページをご覧ください。

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