DAW & PLUG-IN
Auroraのコンセプトを受け継いだ新感覚ディレイ、iZotope「Cascadia」が発売…… 画像編集のマスク処理のような“インテリジェント・ディレイ”が登場
iZotopeが新作プラグイン、「Cascadia(カスカディア)」を発表。Auroraの画期的なアルゴリズムを搭載した、待望の“アンマスク・ディレイ”が登場しました。
サチュレーター・プラグイン Plasma、リバーブ・プラグイン Auroraに続く、iZotopeの新機軸=“Catalyst”シリーズの新作がリリースされました。シリーズ第三弾となる「Cascadia」は、ホスト・シンク/モジュレーションに対応したクリエイティブなディレイ・プラグイン。ヴィンテージ感あふれるテープ・エコーから、SE風のピッチ・ドリフト・エコーまで、さまざまなタイプのディレイを生成できるエフェクティブなプラグインです。Plasma/Auroraと同じデザインの分かりやすいユーザー・インターフェースによって、パラメーターのエディットも容易に行うことが可能。即戦力となるファクトリー・プリセットも50種類以上収録されています。
そして「Cascadia」の最大のフィーチャーと言えるのが、Auroraと同じ『Adaptive Unmasking(適応型アンマスキング)』というインテリジェントな機能を搭載している点。『Adaptive Unmasking』では、入力音の周波数分布を絶えず解析し、“原音と被る帯域”のディレイ音をダイナミックにEQで処理します。このユニークなアンマスク処理によって、たとえエフェクティブなディレイであっても、原音の明瞭度はしっかり保つことが可能。画像編集ソフトには、特定の部分のみを抽出して、それ以外の部分を表示しない“マスク処理”と呼ばれる機能が備わっていますが、その発想をディレイに応用した機能と言えます。
もちろん、この『Adaptive Unmasking』機能も細かく設定することができ、アンマスク処理の量(Unmask)、アンマスク処理のアタック・タイムとリリース・タイム(Attack/Release)、アンマスク処理のスレッショルド(Sensitivity)といったパラメーターを搭載。パラメーター設定時に、アンマスク処理の差分だけをモニターすることも可能で、『Adaptive Unmasking』機能が不要であればオフにすることもできます。
エフェクティブなディレイでありながら、原音の明瞭度はしっかり保つことができる、これまでに無かったタイプのディレイ・プラグイン、「Cascadia」。税込価格はPlasma/Auroraと同じ8,500円で、iZotope製品ユーザー向けのクロスグレード版も6,300円で用意されています(クロスグレード版は、ホリデー・シーズン限定販売)。また、「Cascadia」のリリースに合わせて、“Catalyst”シリーズの3種類のプラグイン(Plasma/Aurora/Cascadia)をバンドルした「Catalyst Series Holiday Bundle」も登場。こちらもホリデー・シーズン限定の販売で、税込価格は21,500円となっています。さらなる詳細は、メディア・インテグレーションのWebサイトをご覧ください。