SYNTH & MACHINE
ローランド、ハイブリッド音源を搭載した新世代シンセサイザー「GAIA 2」を発表…… JUPITER-8など歴代名機の音源を追加できる『Model Expansion』にも対応
ローランドが新製品、「GAIA 2(ガイア・ツー)」を発表。ウェーブテーブル・オシレーターとバーチャル・アナログ・オシレーターの両方を搭載、新開発の『モーショナル・パッド』によってパラメーターをダイナミックに変調できる新世代シンセサイザーの登場です。
パネルいっぱいに操作子を備えた、シンセサイザーらしいシンセサイザーが間もなく発売になります。ローランドが本日(2023年9月28日)発表した「GAIA 2」は、37鍵/フル・サイズ・キーボードを備えた新型シンセサイザー。音源となる3基のオシレーターは、ウェーブテーブル×1、バーチャル・アナログ×2というハイブリッド構成で、ウェーブテーブル・オシレーターは63種類の波形、バーチャル・アナログ・オシレーターはSuper SAWを含む10種類の波形を収録。ウェーブテーブル・オシレーターは、波形の読み出し位置/位相/シェイプを変調することができ、オシレーター変調専用のADエンベロープも用意されています。後段のフィルターは、ローパス/バンドパス/ハイパスを切り替えられるマルチモード仕様で、スロープも3種類の中から選択可能(-12dB/Oct、-18dB/Oct、-24dB/Oct)。音色を味付けできるエフェクトも充実、53種類のマルチ・エフェクト、7種類のリバーブ/ディレイ、3種類/計9モードのコーラス、マスターEQ、マスター・コンプレッサーを装備しています。
音づくりの肝となるモジュレーション・ソースは、2基のADSRエンベロープ(フィルター用とアンプ用)と2基のLFOを搭載し、LFOは5種類の波形とプログラマブル・ステップ波形を選択可能。筐体中央には、X/Y軸に割り当てたパラメーターを指先で変調できる『モーショナル・パッド』が備わり、タッチ操作はレコーディング/プレイバックすることもできます。もちろん、ステップ・シーケンサーとアルペジエーターも内蔵し、最大64ステップのシーケンサーはステップごとに8種類のノートと4種類のコントロール情報を記録することが可能。プロバビリティやランダム・パターン生成といった機能も備えています。
さらに「GAIA 2」は、最近のローランド製シンセサイザーらしく、『Model Expansion』にも対応。『Model Expansion』は、JUPITER-8やJUNO-106といった名機をローランド自らモデリングしたソフトウェア音源で、クラウド・サービスの『RolandCloud』で好みのものを購入すれば、「GAIA 2」の音源を拡張することができます。秀逸なのが、単に歴代名機のプリセットを呼び出せるだけでなく、「GAIA 2」の豊富な操作子を使って、『Model Expansion』音源をエディットできる点。「GAIA 2」には、SH-101がプリ・インストールされているため、購入時点で標準音源と『Model Expansion』音源の両方を利用することができます(ボタン1つで切り替え可能)。
USB-C端子の装備により、USB/オーディオ・インターフェースとして機能するほか(USBバス・パワー駆動にも対応)、AIRA LINKもサポートする「GAIA 2」。国内では2023年10月13日に発売される予定で、価格はオープン・プライス、市場想定価格は118,800円(税込)となっています。さらなる詳細は、ローランドのWebサイトをご覧ください。