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幻のブリーフケース型シンセサイザー、“Buchla Music Easel”が誕生50周年を記念して限定復刻
ドイツ・ベルリンで開催されている世界最大規模のシンセサイザーの祭典、『SUPERBOOTH23』。Buchla U.S.A.は、Music Easelの誕生50周年記念限定モデル、「Anniversary Music Easel(アニバーサリー・ミュージック・イーゼル)」をお披露目しました。
ちょうど半世紀前、1973年に発売されたポータブル・シンセサイザー、Music Easel。Buchlaのエッセンスが凝縮されたモジュール、Model 208 Stored Program Sound Sourceをアルミニウム製のブリーフケースに搭載し、下段のタッチ式キーボード、Model 218 Touch Activated Voltage Sourceによって、音階演奏にも対応するシンセサイザーです。わずか数十台しか生産されなかった非常にレアなシンセサイザーですが、2012年に新しい経営陣を迎えて復活したBuchlaは、新体制を象徴するモデルとして「Music Easel」をリイシュー。その後、何度かのアップデート/生産休止を経ながらも、現行製品としてカタログには掲載され続けています。
今回発表された「Anniversary Music Easel」は、そんなMusic Easelの誕生50周年を記念して製作されるアニバーサリー・モデル。上段にModel 208 Stored Program Sound Source、下段にModel 218 Touch Activated Voltage Sourceという基本レイアウトはそのままに、ブリーフケースはオリジナル・モデルを彷彿とさせる粉体塗装の青色に、Model 218 Touch Activated Voltage Sourceのプレートは金色に、操作子はRoganノブに変更。左上にはVUメーター、左下にはオーディオ出力、サスティン出力、3.5mm TRS端子のMIDI入出力も備わっています(タッチ式キーボードで、外部音源/ソフト・シンセをポリフォニック演奏することが可能!)。
「Anniversary Music Easel」は完全限定モデルとして販売され、生産は一度きりしか行われないとのこと。注文は2023年6月1日から30日間受付され、その台数分生産されるとのことです。青色のブリーフケースと金色のタッチ式キーボードの組み合わせが、何とも言えないヴィンテージ感を醸し出している「Anniversary Music Easel」。一生モノの電子楽器を探している方はぜひチェックしてみてください。