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キュートなデザインの“マジカル・サンプラー/ルーパー”、「CHOMPI」がデビュー…… 今月末より予約販売がスタート
キュートなデザインの“マジカル・サンプラー/ルーパー”、「CHOMPI(チョンピ)」の予約販売が今月末にスタートします。
アメリカ西海岸、ワシントン州スポーカンの新興デベロッパー、CHOMPI CLUBが開発中の「CHOMPI」は、7音ポリのサンプリング・エンジンを核に据えたポータブルな電子楽器。Webサイトでは、「サウンド・デザインで自分を表現するために開発された、“魔法のテープ・ミュージック・インストゥルメント”」とアピールされています。「CHOMPI」の右上にはハイゲイン・アンプ付きのマイクが備わり、周囲の音/気になる音を即座にサンプリングすることが可能。サンプリングした音は、多数備わったエンドレス・エンコーダーや2オクターブのメカニカル・キーボード、右上のルーパー・エンジンを使用して、思いのままにプレイ/マングルすることができます。
その機能を見ると、“即興サンプラー”というのが「CHOMPI」の大きなコンセプトのようで、CHOMPI CLUBの共同創業者/CEOのトビアス(Tobias)氏のコメントによれば、昔の子ども向けデバイスやカシオ SK-1のような電子楽器にインスパイアされているもよう。一方で、流行のモジュラーシンセも大好きのようで、そのコンセプトはMake Noise MorphageneやInstruō Lúbadhにも通じるものがあります。
現時点で公表されている「CHOMPI」の主な機能は、以下のとおり。なお、開発プラットフォームとして採用されているのはElectro-SmithのDaisyなので、発売後の新機能の追加も大いに期待できそうです。
- 現実音を瞬時にサンプリング/プレイできる、コンパクトな“マジカル・サンプラー/ルーパー”
- 画面表示に頼らずに操作/プレイできるスクリーンレスのワークフロー
- 7音ポリフォニック/6時間以上の録音時間のサンプリング・エンジン
- サンプリング用のハイゲイン・アンプ付きマイクを内蔵
- プッシュ・ボタン兼用のエンドレス・エンコーダーにより、再生スピード/再生方向/スタート・ポイント/ループ・ポイント/エンベロープのアタック/エンベロープのディケイをリアルタイムに操作
- ローパス/ハイパス・フィルター、ローファイ・エフェクト、マジック・ワンド(コンボ・ディレイ/グラニュラー・リバーブ)といったマルチ・エフェクト・エンジン
- サンプルをテープ感覚でプレイ/スクラブ/オーバーダブできるルーパー・エンジン
- サンプルを音階演奏できる2オクターブのメカニカル・スイッチ・キーボード。耐久性に優れたドイツCherry社のMXスイッチを採用
- アメリカ・ワシントン州でカスタム・メイドされたシグネイチャー・プラスチック製のマシュマロ・キーボード・キャップ。キーボード・キャップは、ホット・スワップにも対応
- 40種類のプリセットを保存/呼び出し可能
- サンプル保存用のマイクロSDカード・スロット
- Electro-Smith Daisyを採用したオープン・ソースのプラットフォーム。発売後に異なるファームウェアもリリース予定
- 3.5mmのステレオ・オーディオ出力、3.5mmのヘッドフォン出力、3.5mmのステレオAUX入力、3.5mm TRSのMIDI入出力、電源供給/MIDI入出力用のUSB-C端子
- ブラックと限定ピンクの2色展開
「CHOMPI」の予約販売はKickstarterでクラウドファンディング形式で実施され、キャンペーンは2023年3月28日にスタート予定とのこと。Kickstarterでの購入者への出荷は2023年11月までに完了するのが目標とのことで、その後はオンライン・ストアで699ドルで販売予定とのことです。さらなる詳細は、CHOMPI CLUBのWebサイトをご覧ください。