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teenage engineeringから、“歌う木製人形”「choir」が登場…… 合唱やMIDIキーボードからのリアルタイム歌唱にも対応
teenage engineeringが新製品、「choir(クワイア)」を発表。斬新な電子楽器を次々に発表する同社から、今度は“歌う木製人形”の登場です。
teenage engineeringから、またまたユニークな製品が発売になりました。本日販売が開始された「choir」は、クワイア音源を内蔵した“歌う木製人形”。世界各地の民謡などプリセットされた22の楽曲を歌い上げるほか、BluetoothでMIDIキーボードを接続することにより、リアルタイムに音程や子音/母音などをコントロールすることも可能になっています。もちろんスピーカーやバッテリーも搭載し、満充電で最大4時間の連続歌唱に対応。外観や声質が異なる8種類のバリエーションが用意され、複数の「choir」をBluetooth接続すれば、合唱団として美しいハーモニーを奏でることも可能になっています(最大16体の合唱に対応)。
teenage engineeringの創始者であり代表であるジェスパー(Jesper Kouthoofd)氏は、「choir」の開発の経緯について、以下のように語っています。
2007年秋、ガレージの作業場を共有する4人の友人は、思いがけずabsolut vodka社からアート・インスタレーションの制作を依頼されました。1年という時間をかけた製作とコーディングから、22体の木製人形がハーモニーを奏でるマシン「absolut choir」が完成しました。各人形のデザインはロシアのマトリョーシカから、カルロ・コロディの「ピノキオ」のような物語のキャラクターまで、世界中の木製人形を参考にし、それぞれが独自のストーリーと特徴的なボイスを備えていました。その背景は、搭載されたコンピューター・アルゴリズムにより選択・再解釈された楽曲があったのです。absolut choirのローンチ時、absolut vodkaからグループの名前を尋ねられ、これがteenage engineering誕生の瞬間でした。今回のリメイク版teenage engineering choirは、オリジナルのabsolut choirのスケールを縮小、全て木製で再現しました。これは私達の10年を祝うものです。absolut choirがなければOP-1も、ポケットオペレーターもスピーカーもシンセも、teenage engineeringという会社すら存在しなかったでしょう
「choir」は、頭部が再生/停止ボタンとなっており、頭を軽くタップすることで歌唱と停止を切り替えることが可能。音量は、内蔵の加速度センサーによって、左右に傾けることでコントロールできます。Bluetooth接続したMIDIコントローラーを使ってリアルタイムに演奏できる点は「choir」の大きな特徴ですが、OP-1やOP-Zを接続した場合は、4つのエンコーダーでヴィブラート/子音/母音/リバーブもコントロールすることが可能(OD-11用のリモート・コントローラー、ortho remoteにも対応)。素材は硬質なブナで、表面は耐久性に優れたハード・ワックス・オイルで1体1体研磨されて出荷されるとのことです。
「choir」のバリエーションは、以下のとおりです。
- ivana:オランダ/アルト
- miki:日本/テノール
- giesela:ドイツ/メゾ・ソプラノ
- bogdan:コサック/ベース
- leila:パレスチナ/ソプラノ
- hatshepsut:エジプト/メゾ・ソプラノ
- carlo:イタリア/バリトン
- olga:ロシア/コントラルト
teenage engineeringのオンライン・ストアでの販売は始まっており、価格は各249ドル。さらなる詳細は、teenage engineeringのWebサイトをご覧ください。