SYNTH & MACHINE
250ドルで買える本格的なセミ・モジュラーシンセ、Cre8audio「East Beast」がデビュー…… シーケンサーやキーボードも搭載
昨日開幕した世界最大のシンセサイザーの祭典、『SUPERBOOTH 22』(2022年5月12〜14日/於:ドイツ・ベルリン)。その開幕に合わせ、Cre8audioが新製品、「East Beast(イースト・ビースト)」を発表しました。約32,500円(!)で手に入る本格的なセミ・モジュラーシンセの登場です。
コスト・パフォーマンスに優れたモジュラー・ケース、NiftyCASEで一躍その名が知られるようになった、アメリカの新興メーカー Cre8audio。同社の新作「East Beast」は、デスクトップ型のセミ・モジュラー・シンセサイザーで(40HPのEurorackモジュールとして使用することも可能)、名前のとおりイーストコースト・シンセシス(Moogの流れを汲んだサブトラクティブ・シンセシス)に則った設計になっているのがポイントです。サウンド・ソースとなるオシレーターは、Pittsburgh Modularと共同開発されたオリジナルで、最新コンポーネントの採用による安定した動作とリッチなサウンドが特徴。音色を決定づけるフィルターはマルチモード仕様で、Cre8audioによれば、“全帯域がスウィート・スポット(デッド・ポイントが無い)”という自信作とのこと。そしてモジュレーターは、イーストコースト・シンセらしくADSRエンベロープと、2段階で速度を変えられるLFOのほか、モジュラーシンセには欠かせないランダム・ソースも装備しています。「East Beast」がすばらしいのは、音源を鳴らすための機能が充実している点で、ボタン式のキーボード、シーケンサー、アルペジエーター、MIDI to CVコンバーターを標準搭載。他の機器を接続することなく、「East Beast」だけで十分に遊べる設計になっています。
パッチ・ポイントは合計18で、MIDI入力/スルー端子も装備した「East Beast」。これだけ本格的な機能を備えながら、北米での販売価格が249.99ドル(約32,500円)というのは驚異的と言っていいでしょう。Eurorackモジュールとして使用することもできるので、モジュラーシンセへの第一歩としてもバッチリな製品という印象です。出荷開始は2022年5月予定で、Cre8audioのWebサイトでは予約受付中。さらなる詳細は、Cre8audioのWebサイトをご覧ください。