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多くの名盤を生み出してきた伝説のスタジオのサウンドを再現するプラグインが登場…… IK Multimedia「T-RackS FAME Studio Reverb」が発売
IK Multimediaが新製品、「T-RackS FAME Studio Reverb(ティーラックス・フェイム・スタジオ・リバーブ)」を発表。T-RackS Sunset Sound Studio Reverbに続く、実在するスタジオの音響を再現したプラグインの第2弾の登場です。

IK Multimedia「T-RackS FAME Studio Reverb」
アメリカ・アラバマ州北部の町、マッスル・ショールズにある『Fame Studios』は、1950年代に開設された長い歴史を持つレコーディング・スタジオです。そのクライアント・リストには錚々たる名前が連なり、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、エタ・ジェイムズ、オーティス・レディング、アリシア・キーズ、アリソン・クラウスといった名だたるアーティストたちが使用。実に60年以上にわたって数々のヒット曲/名盤を生み出してきた、“ポピュラー音楽の聖地”とも称されるスタジオです。

『Fame Studios』と共同創設者のリック・ホール(Rick Hall)
IK Multimediaの新作「T-RackS FAME Studio Reverb」は、そんな『Fame Studios』のライブ・ルーム(2部屋)、アイソレーション・ルーム(5部屋)、常設のEMTプレート・リバーブ、オリジナルのエコー・チェンバーを、独自の“VRM(Volumetric Response Modeling=体積応答モデリング)”技術で忠実に再現したプラグイン。多くの名盤で使用されたオリジナルのエコー・チェンバーは、長らく使用されていなかったとのことですが、今回このプラグインのために1960年代当時の装備で復元されたとのことです。

『Fame Studios』のライブ・ルーム
「T-RackS FAME Studio Reverb」の大きなフィーチャーと言えるのが、上部に備わった『SOURCE POSITION』スイッチで、名盤のレコーディングで使用されたマイキングと楽器の位置をリアルに再現することが可能。また、3台のヴィンテージ・コンソール(Neve 8232、SSL 6056 E、Universal Audio 610)のサウンドまでモデリングされており、伝説の“ショールズ・サウンド”が余すところなく凝縮されています。もちろん、単にプリセットを選ぶだけでなく、プリ・ディレイ、ディケイ、EQ、各マイクのレベル、パンニング、ソロ・モニタリングといったパラメーターも搭載。さらにはライブ・ルームのウェットL/R、ドライ、ルーム・アンビエンス(2本)をフェーダーでミックスできるので、まるで『Fame Studios』でレコーディングしているような感覚で音づくりを行うことができます。
「T-RackS FAME Studio Reverb」はMac/Windows対応で、VST2/VST3/AU/AAXの各フォーマットをサポートするほか、T-RackS 5 Suiteの一部として使用することも可能。発売は今月中に開始される予定で、beatcloudでのイントロ・プライスは17,150円(通常価格は19,790円)となっています。さらなる詳細は、IK MultimediaのWebサイトをご覧ください。