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イギリスの初期電子音楽の歴史を綴った名著、『Tape Leaders』が待望の復刊…… 貴重な音源を収録したCDも同時に発売
イギリスの初期電子音楽の歴史を綴った名著、『Tape Leaders(テープ・リーダーズ)』が待望の復刊。貴重な音源を収録した同タイトルのコンピレーションCDも合わせて入手できます。

『Tape Leaders』
2016年6月16日にSOS Publications Group(イギリスの音楽制作情報誌、『Sound On Sound』の発行元)から第一版が刊行された『Tape Leaders』は、1950年代〜1960年代の英国電子音楽の歴史を綴った貴重なガイド・ブック。著者のイアン・ヘリウェル(Ian Helliwell)氏は、この世界では知られた研究家/オーディオ・ビジュアル・アーティストで、数十回に及ぶ音楽家/技術者へのインタビューを元に、母国の電子音楽史を1冊の本としてまとめ上げました。具体的には、デヴィッド・アレン(Daevid Allen)、EMSの創設者であるピーター・ジノヴィエフ(Peter Zinovieff)、ウィリアム・バロウズ(William Burroughs)、ブライアン・イーノ(Brian Eno)、ジョー・ミーク(Joe Meel)といった重要人物から、ロイ・クーパー(Roy Cooper)、ドナルド・ヘンシルウッド(Donald Henshilwood)、エドガー・ヴェッター(Edgar Vetter)など、幅広い分野の人物をカバー。EMSとBBC Radiophonic Workshopにフォーカスしたページもあり、ビートルズ(Beatles)やホークウインド(Hawkwind)、ホワイトノイズ(White Noise)といった電子機器でエクスペリメンタルな試みを行っていたグループも取り上げられています。
『Tape Leaders』改訂第二版は、イギリスのVelocity Pressから今月8日に刊行になっており、価格は19ポンド(約3,000円)。貴重な音源を15トラック収録した同タイトルのコンピレーションCDは6ポンド(約1,000円)、本とCDのバンドルは24ポンド(約3,800円)となっています。さらなる詳細は、Velocity PressのWebサイトをご覧ください。

最近コンパイル・アルバムが発売され、話題になったジャネット・ビート(Janet Beat)も、もちろん取り上げられている