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人気モジュラー・メーカーのNoise Engineering、VST/AU/AAXプラグインの無料配布を開始…… 多くの人を魅了する“あのサウンド”がDAW上で使用可能に
アメリカ・ロサンゼルス東部に工房を構えるNoise Engineering(ノイズ・エンジニアリング)は、現代のモジュラー・シーンを牽引する有力メーカーです。ステファン・マッコール(Stephen McCaul)氏とクリス・カイザー(Kris Kaiser)氏という2人のプログラマーがデザインしたモジュールは、デジタル処理ならではのエッジの効いたサウンドと、CVで音色を自在にコントロールできる広範なパラメーターが特徴。中でも2014年に最初のモデルが発売されたBasimilus Iteritas(Alter)は、ドラム音源/トリガード・サウンド・ソースの“超定番”として、Eurorack市場で最も人気のあるモジュールの一つです。
そんなNoise Engineeringは2018年、自社のモジュールをソフトウェア化した音源をReason用のRack Extensionsとしてリリースし、満を持してDAW市場への参入を果たしました。そして今回、多くの人が期待していたであろうDAW用プラグインを3種類、同時に発表。驚くべきことに3種類のプラグインは、「Freequel Bundle」として、無料で(!)ダウンロードすることができます。
「Freequel Bundle」に含まれるのは、ステレオ・マルチモード・ディストーションの「Ruina」、ウェーブ・モーフィング・シンセサイザーの「Sinc Vereor」、複雑なアルゴリズムを搭載したシンセサイザー「Virt Vereor」の3つ。「Ruina」はディストーションに加えて、ウェーブフォルダー、マルチバンド・サチュレーター、サブ・オクターブ・ジェネレーター、オクタバイザー、フェイズ・シフターを搭載し、多彩な歪みを生み出せるように設計されています。
Sinc Iterを元に開発された「Sinc Vereor」は、ウェーブ・モーフィング/ウェーブフォルダーを核とするシンセサイザーで、ヴィンテージ風のコラース・エフェクトも搭載。もう1つのシンセサイザー「Virt Vereor」は、SuperSaw波形に触発されたというアグレッシブなサウンドの音源で、こちらもヴィンテージ風のコラース・エフェクトも搭載しています。いずれもNoise Engineeringらしい独特のデザインのUIで、最初は取っ付きにくいかもしれませんが、即戦力となるファクトリー・プリセットを多数収録。モジュラー・シーンで絶大な支持を集める“Noise Engineeringサウンド”を存分に堪能することができます。
「Freequel Bundle」は、Mac/Windows両対応で、VST/AU/AAXの各フォーマットをサポート。Noise EngineeringのWebサイトから無料でダウンロードすることができます(要アカウント登録)。他とは一風異なるサウンドのプラグインを探していた方はぜひチェックしてみてください。