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IK MultimediaがTASCAMとコラボ…… 388やPORTA ONEなど、往年のMTRの名機を再現した「T-RackS TASCAM Tape Collection」が発売
IK MultimediaがTASCAMとコラボレーション。MTRの名機4モデルをソフトウェア化した「T-RackS TASCAM Tape Collection」を発表しました。
1970年代から1980年代にかけて多くのミュージシャン/エンジニアが使用し、数々の名曲を生み出してきたMTRの名機が、フロント・フェイスのデザインそのままにコンピューター上に蘇ります。IK Multimediaが本日販売を開始した「T-RackS TASCAM Tape Collection」は、MTR史に残る名機4モデルをソフトウェアした製品。T-RackS Tape Machine Collectionで賞賛された同社独自のモデリング技術によって実機のサウンドと特性が忠実に再現され、その上でテープ・セレクション機能や物理モデリングによるアライメント機能など、ソフトウェアならではの柔軟性が盛り込まれています。
「T-RackS TASCAM Tape Collection」に収録されているのは、1977年に発売された『TEAC A-6100 MKII』(TEAC A-6100を改良したマスター・レコーダー)、1973年に発売された『TEAC A-3340S』(多くのミュージシャンがデモ・テープ制作で使用した4トラック・レコーダー)、1985年に発売された『TASCAM 388』(8トラック・レコーダーに8chミキサーを統合したコンソール型のMTR。非常に人気の高いMTRで、現在コンディションの良い個体は高値で取り引きされている)、1984年に発売された『TASCAM PORTA ONE』(世界中で大ヒットを記録した4トラック・カセットMTRの名機)の4モデル。IK Multimediaによれば、開発にあたって極上のコンディションの実機がそれぞれ用意され、TASCAMの技術者の手で(!)各種調整/キャリブレーションが行われたとのこと(各レコーダーのバイアス設定で使用されたアナログ・テープの情報も、TASCAM側から提供されたとのこと)。もちろんすべて、TASCAMから公式に認証された“公認モデル”とのことです。
「T-RackS TASCAM Tape Collection」の主な特徴は、以下のとおりです。
- TASCAM(TEAC)製MTRの名機を忠実に再現したソフトウェア・スウィート
- TASCAM公認の4モデルを収録
- 開発にあたってはコンディションの良い実機が用意され、TASCAM側で各種調整/キャリブレーションを実施。バイアス設定で使用されたアナログ・テープの情報もTASCAM側から提供
- 収録モデル1:TEAC A-6100 MKII(TEAC A-6100を改良したマスター・レコーダー。1977年発売)
- 収録モデル2:TEAC A-3340S(多くのミュージシャンが使用した4トラック・レコーダー。1973年発売)
- 収録モデル3:TASCAM 388(8トラック・レコーダーに8chミキサーを統合したコンソール型のMTR。1985年発売)
- 収録モデル4:TASCAM PORTA ONE(4トラック・カセットMTRの名機。1984年発売)
- 入力/出力レベル、オーディオ・パスの変更、テープ選択などの共通コントロール
- 物理モデリングによるアライメント・セクションでは、バイアス・レベル、録音レベル、録音/再生時のEQなどを調整可能
- VST2/VST3/AU/AAXプラグインとして動作。また、T-RackS 5 Suiteの一部として使用することも可能(この場合、スタンドアローンでの使用にも対応)
「T-RackS TASCAM Tape Collection」の販売は本日から開始されており、beatcloudでのイントロ・プライスは17,150円(通常価格:26,390円)。IK Multimediaのオンライン・ストアでは任意のモデルの単体購入も可能で、そのイントロ・プライスは79.99ユーロ(通常価格:99.99ユーロ)となっています。さらなる詳細は、IK MultimediaのWebサイトをご覧ください。