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NAMM 2021: Verbos Electronicsがシステム販売を開始…… モジュラーシンセのおもしろさを堪能できる3システムがラインナップ
『NAMM BELIEVE IN MUSIC』と題し、今年はオンラインで開催された世界最大の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。そのタイミングに合わせ、Verbos Electronicsが同社初となるモジュラー・システムの出荷を開始しました。
エレクトロニック・ミュージックのプロデューサー/DJとしても名を馳せるマーク・ヴァーボス(Mark Verbos)が2013年に立ち上げたシンセサイザー・ブランド、Verbos Electronics。ウェストコースト・シンセシスの伝統を受け継ぎつつ、プロデューサー/DJとしての活動から得たノウハウを加味してデザインされた同ブランドのEurorackモジュールは、質の高いサウンドとデザイン性の高い外観で、世界中の愛好家から絶大な支持を集めています。そんなVerbos Electronicsはこのたび、長らく待ち望まれていたモジュラー・システムの出荷を開始。これまでもLAのモジュラー・ショップ、Analogue Havenがブルックリンの工房 Lio and Linn製ケースとともにシステム販売を行っていましたが、Verbos Electronicsが正式に発売するモジュラー・システムはこれが初となります。
コンフィギュレーションは、『Performer』『Designer』『Producer』の3種類で、Verbos Electronicsオリジナルの木製ケース(104HP×2)に11〜12種類のモジュールがマウントされた状態で出荷。同ブランドのショーケース的なコンフィギュレーションと言えるのが『Performer』で、基本的なモジュールはすべて網羅したうえで、第2世代のフィルター/VCAであるAmp & Toneを2基搭載。マルチ・ボイスのシーケンスにも対応する、Verbosモジュールの魅力を存分に堪能できる構成になっています。
タッチ・コントローラーのMini Horseがフィーチャーされたリアルタイム・パフォーマンス寄りのコンフィギュレーションが『Designer』で、こちらはディレイ/リバーブ・モジュールのMulti-Delay Processorも搭載。Verbos Electronicsの看板モジュールである倍音合成オシレーター、Harmonic Oscillatorの可能性を最大限引き出すことができる構成になっています。
そしてもっとも人気を集めそうなコンフィギュレーションが『Producer』で、Complex Oscillatorのかわりに最新オシレーターのFoundation Oscillator、Amp & Tone、ノイズ・ジェネレーター/フィックスド・フィルターのNoise & Filterと、ここ数年の間に発売された最新モジュールを網羅。加えてMulti-Delay Processorも搭載されているため、幅の広い音作り/パフォーマンスに対応した構成になっています。
オリジナルのケースはLio and Linn製ケース同様にかなり薄く(厚さ約4cm)、精悍なブラックと茶色がかったウッド・グレインの2色から選択可能。搭載されている電源は、+12V/-12V/+5Vすべてのレールで最大1.66A供給できる仕様になっています。
モジュラー・システムの販売はすでに開始されており、ヨーロッパでの税込販売価格は、『Performer』が6,180ユーロ(ウッド・グレインは6,280ユーロ)、『Designer』が5,890ユーロ(ウッド・グレインは5,985ユーロ)、『Producer』が6,375ユーロ(ウッド・グレインは6,475ユーロ)。ケースのみの販売も行われ、ブラック・ケースは950ユーロ、ウッド・グレイン・ケースは1,050ユーロとなっています。さらなる詳細は、Verbos ElectronicsのWebサイトをご覧ください。