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NAMM 2021: ローランド、“ボーカル”と“曲作り”にフォーカスした新感覚マシン、「VERSELAB MV-1」を発表

今年は残念ながら中止となった世界最大の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。そのかわりに来週18日から22日まで、『NAMM BELIEVE IN MUSIC』と題されたオンライン・イベントが開催されますが、その開幕を前にローランドが注目の新製品、「VERSELAB(ヴァースラボ) MV-1」を発表しました。

Roland - VERSELAB MV-1

ローランド「VERSELAB MV-1」

本日アナウンスされた「VERSELAB MV-1」は、ステップ・シーケンサー、オーディオ・ルーパー、高品位な『ZEN-Core』音源、マルチ・エフェクトといった機能が統合されたオール・イン・ワンのプロダクション・ツール。パソコンと接続できるUSBオーディオ/MIDIインターフェース機能も搭載し、ローランド製DAW「Zenbeats」との連携にも対応する、新世代の音楽制作マシンです。

今の時代、オール・イン・ワンのプロダクション・ツールというもの自体、決して目新しいものではありません。多くのメーカーからさまざまな製品が販売されていますし、“新しい音源が搭載された”、“シーケンサーの機能が強化された”といった程度のアップデートでは興味が湧かない…… という人もいるでしょう。しかし「VERSELAB MV-1」は、従来のオール・イン・ワン型マシンとは一味も二味も違います。

Roland - VERSELAB MV-1

製品名のとおり、“ボーカル”にフォーカスしたユニークなプロダクション・マシン、「VERSELAB MV-1」

VERSELAB MV-1」の最大の特徴は、あらゆるスタイルの音楽の中心的要素である“ボーカル”にフォーカスしている点にあります。ライン入力とは別にマイク入力を装備し、ボーカル専用のオーディオ・トラックに歌やラップを直接レコーディングすることが可能。XLR端子のマイク入力はファンタム電源供給にも対応し、コンデンサー・マイクを繋ぐこともできます。さらには“いちいちマイクを繋ぐのが面倒”という人のために、本体手前にはマイクも内蔵(!)。ローランドによれば、あくまでも簡易的なマイクとのことですが、電源を入れればすぐにレコーディングできるこの仕様は、楽曲のアイディアをスケッチする際にかなり便利なのではないでしょうか。もちろん、レコーディングしたボーカルは発音タイミングなどを編集することもでき、『Auto-Pitch』や『Harmonizer』、『Doubler』といったボーカル・プロセッサーまでも搭載。製品名の“VERSE”は、ボーカル・セクションを意味する“ヴァース”を由来としており、これ1台で歌を含む“完全な楽曲”を完成させることができるマシン、それが「VERSELAB MV-1」なのです。

Roland - VERSELAB MV-1

ライン入力とは別に、XLRのマイク入力を装備。ファンタム電源供給にも対応し、コンデンサー・マイクを繋ぐことも可能。また、手前には簡易的なマイクも搭載されている

もう一つ「VERSELAB MV-1」で斬新なのが、音源やシーケンサーといった個別の“機能”だけでなく、アイディアを楽曲として昇華させるための“ワークフロー(曲づくりの工程)”が大きくフィーチャーされている点。筐体右側には5つの『WORKFLOW』ボタンが用意され、楽曲の最小単位=クリップ(パターン)作成用の『SEQ』、ボーカル以外のトラックをまとめるための『SECTION』、楽曲の構成を練り上げるための『SONG』、ミックス用の『MIXER』、2ミックスをWAVに書き出すための『MIXDOWN』という5つの工程を1プッシュで行き来できるようになっています。また、楽曲の構成を練るときの叩き台となるソング・テンプレートや、『STYLE MODE』『CHORD MODE』といった曲づくりを支援してくれる機能も搭載。『WORKFLOW』ボタンをはじめとするこれらのファンクションは、”数小節のパターンは作成できても、Aメロ→Bメロ→サビという構成のある楽曲を作るのは苦手だった”という人にとって、ありがたい機能と言えるでしょう。

Roland - VERSELAB MV-1

5つの『WORKFLOW』ボタンによって、クリップ作成用の『SEQ』、トラックをまとめるための『SECTION』、楽曲の構成を練り上げるための『SONG』、ミックス用の『MIXER』、2ミックスを書き出すための『MIXDOWN』という5つの工程を1プッシュで行き来することが可能。その下には8つのトラック選択ボタンが用意されている

計8本のトラック(オケ用の7トラック+ボーカル・トラック)が用意されている「VERSELAB MV-1」ですが、オケ用のトラックは4本がドラム用(KICK/SNARE/HI-HAT/KIT)、3本が音階楽器用(BASS/INST 1/INST 2)と、あらかじめ割り振られているというのもポイント。これによって電源投入後、直ちに曲づくりを開始できる仕様になっています(もちろん、ボーカル・トラック以外の7トラックは、すべて音階楽器で使用するなど、ユーザー・サイドで自由に割り当てることもできます)。操作対象となるトラックは、『WORKFLOW』ボタンの下に配された8つのボタン(DRUM TRACKS/MELODIC TRACKS)で簡単に切り替えることが可能。パターンを打ち込むためのインターフェースとして、MPCスタイルの4×4のパッドと、伝統のTRスタイルのステップ・シーケンサーの両方が備わっているのも「VERSELAB MV-1」の大きな特徴と言っていいでしょう。

Roland - VERSELAB MV-1

オケ用の7トラック+ボーカル・トラックで計8トラック構成の「VERSELAB MV-1」

軽量/コンパクトで、USB端子に接続したモバイル・バッテリーでも動作する「VERSELAB MV-1」。国内での発売日は2021年1月23日予定で、価格はオープン・プライス、市場想定売価は70,000円(税別)となっています。さらなる詳細は、ローランドのWebサイトをご覧ください。

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