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Native Instruments、単体で使用できるMASCHINE、「MASCHINE+」を発表…… MASSIVEやFM8もPCなしで動作
Native Instrumentsが、大型の新製品「MASCHINE+(マシーン・プラス)」を発表しました。
前々から噂されていたスタンドアローン版MASCHINEが、ついに登場します。本日(9月9日=909day)発表された「MASCHINE+」は、サンプラー/ドラム・マシン/シンセサイザー/エフェクト/シーケンサーといった機能を網羅した強力な音楽制作/パフォーマンス・マシン(Native Instrumentsは、“グルーヴボックス”と称しています)。4×4のマトリクス・パッドを中心とした定評のあるワークフローを、コンピューターなしで実現する注目の製品です。
「MASCHINE+」は、現行MASCHINEと大きく変わらない外観からも分かるとおり、完全にゼロから開発されたプロダクトではなく、MASCHINEの拡張モデル/上位バージョンという位置づけの製品になります。従来のMASCHINEと同じようにコンピューターに接続し、MASCHINE Softwareを立ち上げて使用することも可能で(コントローラー・モード)、その上でスタンドアローンでも使用することができる(スタンドアローン・モード)ハイブリッドな製品に仕上げられています。要するに、“MASCHINEの筐体に専用のPCを詰め込んだマシン”であり、プレス・リリースによれば、4コアのCPU、4GBのメモリ、32GBのフラッシュ・メモリ(OSおよびファクトリー・コンテンツ用)を搭載しているとのこと。もちろん、2ch入力/2ch出力のオーディオ・インターフェース機能も実装しています。
『コントローラー・モード』時の機能は、現行MASCHINEとほぼ同じなので、「MASCHINE+」の大きなフィーチャーと言えるのが、コンピューターなしで使用できる『スタンドアローン・モード』ということになります。VST/AUプラグインが使用できない『スタンドアローン・モード』で音源となるのが、『MASCHINE+ SELECTION』と名付けられたファクトリー・コンテンツで、厳選された約24GBものサウンドを収録。具体的には、約8GBのサンプル・ライブラリー、6種類の『DRUM SYNTH』プラグイン、『BASS SYNTH』プラグイン、MASSIVE/FM8/PRISM/MONARKといったシンセサイザー、RAUM/PHASISといったエフェクト類が含まれ、非常に充実した内容になっています。注目は、MASSIVEやFM8といったお馴染みのシンセサイザーも収録されている点で、Native Instrumentsの定番音源をコンピューターなしで使用できるというのは、「MASCHINE+」の大きな魅力と言っていいでしょう。
「MASCHINE+」の主な特徴は、以下のとおりです。
- コンピューターなしでも使用できる新型MASCHINE
- サンプラー/ドラム・マシン/シンセサイザー/エフェクト/シーケンサーなど、音楽制作に必要な機能をひととおり網羅
- 4×4のマトリクス・パッドを中心とした定評あるワークフローは、そのまま継承
- 従来のMASCHINEと同じようにコンピューターに接続して使用できる『コントローラー・モード』と、単体で使用できる『スタンドアローン・モード』の2種類のモードを使い分けることが可能
- 4コアのCPU/4GBのデュアル・チャンネルDDR3Lメモリ/32GBのeMMC内蔵フラッシュ・メモリを搭載(フラッシュ・メモリには、OS/ファクトリー・コンテンツを収録)
- 約24GBのファクトリー・コンテンツ『MASCHINE+ SELECTION』が付属。MASSIVEやFM8など、お馴染みの音源も多数収録
- SDカード・スロットを装備。64GBのSDカードが付属(最大1TBのSDカードに対応)
- 24bit/44.1kHzのオーディオ・インターフェース機能を搭載(『コントローラー・モード』では24bit/96kHzで使用可能)
- 2系統のライン出力(TRSフォーン)、2系統のライン入力(TRSフォーン)、ダイナミック・マイク入力(フォーン)、ステレオ・ヘッドフォン出力、MIDI入力、MIDI出力、フット・スイッチ端子、コンピューター接続用のUSB端子(Type B)、MIDIコントローラー/ストレージ接続用の2基のUSB端子(Type A)
- 480×272ピクセルの大型カラー・ディスプレイを2面搭載
- 堅牢なアルマイト加工のアルミ製筐体
- Wi-Fi対応(設定時はWi-Fi接続が必要)
- 横幅322mm×奥行301mm×高さ51mm/重量2.50kg
多くの人が待ち望んでいたスタンドアローンで使用できるMASCHINE、「MASCHINE+」。出荷は2020年10月1日開始予定で、販売価格は149,800円(税込)となっています。さらなる詳細は、Native InstrumentsのWebサイトをご覧ください。