Feature Image

RETRO PC & GAME

’80sホーム・コンピューターの名機、ZX Spectrumを現代に蘇らせた「ZX Spectrum Next Issue 2」

1982年にイギリスで発売され、大ヒットを記録したホーム・コンピューター、Sinclair ResearchのZX Spectrum。その思想と機能を受け継いだ現代版ZX Spectrum、「ZX Spectrum Next(ゼットエックス・スペクトラム・ネクスト」の予約販売がスタートしました。

ZX Spectrum Next Issue 2

現代版ZX Spectrum、「ZX Spectrum Next Issue 2」

リック・ディッキンソン(Rick Dickinson/2018年に逝去)氏とフィル・キャンディー(Phil Candy)氏が開発した「ZX Spectrum Next」は、ZX SpectrumのハードウェアをFPGAで完璧に再現したキーボード一体型のコンピューター。2017年に最初のバージョンが発売され、今回予約販売がスタートしたのは、より機能が強化されたセカンド・バージョン(Issue 2)になります。「ZX Spectrum Next Issue 2」は、オリジナルZX Spectrum 48/128/+2/+3の各モデルはもちろんのこと、ロシア製のPentagonをはじめとするクローン機とも互換性があり、ZX Spectrum用のほぼすべてのソフトウェアを使用することが可能。ルックスもまさしく現代版ZX Spectrumという仕上がりになっており、膨大なソフトウェア資産を末永く利用できる、究極のZX Spectrum互換機と言っていいでしょう。

ZX Spectrum Next Issue 2

膨大なソフトウェア資産をほぼすべて使用することが可能

メイン・プロセッサーはZ80で、オリジナルZX Spectrumの数倍のクロックでの動作もサポートし、容量1MBのメモリを実装(最大2MBに拡張可能)。ビデオ出力は640×256ピクセルの高解像度モードに切り替えることもでき、RGB/VGAの各出力に加えてHDMI出力も備えています。拡張端子は2基のジョイスティック・ポート、マウスやキーボードを接続できるPS/2ポート、SDカード・スロット、オリジナルZX Spectrum互換の外部バス拡張ポート/アクセラレーター拡張ポートを搭載。カセット・テープを使ったプログラムのロード/セーブに対応したマイク/イヤー・ポートも備え、Wi-Fiモジュールも装備しています。OSは『NextZXOS』を搭載し、『NextBasic』を起動すれば即座にBASICでプログラムを組むことが可能。膨大なソフトウェア資産を利用できる「ZX Spectrum Next Issue 2」ですが、発売当時と同じく、プログラミングを楽しむための“ホーム・コンピューター”としても活躍します。

ZX Spectrum Next Issue 2

標準バージョンの“PLUS”と、拡張ボードが装着された“Accelerated”の2モデルが用意される

ZX Spectrum Next Issue 2」は、標準バージョンの“PLUS”と、Raspberry Piベースの拡張ボードが装着された“Accelerated”の2モデルが用意され、価格は“PLUS”が300ポンド、“Accelerated”が325ポンド。予約販売は今回もKickstarterでクラウドファンディング形式で行われており、日本への送料は25ポンド、出荷開始は1年後の2021年8月予定となっています。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。

ローランド、新型フラッグシップ・シンセ、「FANTOM EX」シリーズを発表…… SH-101やJUPITER-8のACB音源を標準搭載

歌い手との距離をセンサーで測定し、音量と音色を自動で補正する“オートフォーカス・マイク”、LEWITT「RAY」がデビュー

Universal Audio、テープ・レコーダーをモデリングした新作プラグイン「Verve Analog Machines Essentials」を無償配布中…… 4月30日まで

Amigaをギター用ストンプとして使う…… Magical Synth Adventure、A500をエフェクターとして使用するビデオを公開

『Maxサマースクール・イン・藝大 2024』が7月29日から8月2日の日程で開催…… Maxの生みの親であるミラー・パケット氏、IRCAMの研究者も参加

ソニーの業務用モニター、PVMシリーズのミニチュア液晶モニターが登場…… 5インチと3.5インチの2モデルがラインナップ

IK Multimedia、珠玉の“メタル・トーン”を再現する「TONEX Metal Gems」をリリース…… Peavey 5150やSoldano SLO-100などを忠実にモデリング

シングルボードコンピュータをモジュール化した“Eurorack PC”、「PAC BOT」…… モジュラーシンセの中でDAWやプラグインを使用することが可能に

ストンプ・メーカーが作ったJUNO/Polysixインスパイアのバーチャル・アナログ・シンセ、VONGON「REPLAY」がデビュー

Amiga独特のローファイでクラッチーなサウンドを再現するプラグイン・サンプラー、PotenzaDSP「Amigo」がリリース

ディストーション・プラグインの傑作、iZotope「Trash」が復活…… 無償版の「Trash Lite」も提供されるように

ボタンとジョイスティックでコードを演奏できるポケット・シンセ、Pocket Audio「HiChord」が誕生

Waves、入力音のダイナミクスでエフェクトを変調できる、これまでにない空間系複合プロセッサー「Space Rider」を発売

Arturia、「Pigments 5」を発表…… マルチ・コア処理に最適化、1クリックでメロディーを生成するジェネレーティブ機能も搭載

ローランド、オール・イン・ワンのゲーム配信用デバイス、「BRIDGE CAST X」を発表…… HDMI入力の装備により、映像も扱うことが可能に

コルグ「handytraxx play」がデビュー…… クロス・フェーダーやルーパー、エフェクトを搭載、これ1台でDJプレイが楽しめるクリエイティブなレコード・プレーヤー

コルグ、伝説のシンセサイザーを復刻した「PS-3300FS」を発表…… 約半世紀の年月を経て蘇る、“全鍵ポリフォニック”のモンスター・シンセ

ALM/Busy Circuitsから便利モジュール、「MEGA MILTON」が登場…… レベル変換/ミキサー/スリュー・リミッター/S&H/マルチプルといった機能が集約

ICON