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MIDI対応のシンセやアウトボードのモジュラーシンセからのコントロールを実現する「EvenMidi Rack」
Northern Light Modularが、新製品「EvenMidi Rack – Model rEM」を正式に発表。2020年8月に出荷が開始されます。

Northern Light Modular「EvenMidi Rack – Model rEM」
1Uラック筐体の「EvenMidi Rack」は、10系統のCV信号をMIDIデータに変換するユーティリティー・デバイス。このデバイスを使用することで、MIDI対応のシンセサイザー/音源モジュール/ストンプなどを、モジュラーシンセからコントロールすることが可能になります。同社は以前から、CV to MIDI変換デバイスを“EvenMidi”の名のもとに展開しており、今回発表された「EvenMidi Rack」は、シリーズ初となるラック・バージョン。標準ラックにマウントできるようになったことで、アウトボードなどとも容易に接続できるようになりました(製品ページには、Eventide H9000と組み合わせた写真が掲載されています)。

Eventide H9000などの業務用アウトボードもモジュラーシンセからコントロール可能に
10系統のCV入力はすべてフロント・パネルに備わっており、端子は3.5mm(ミニ)、6.3mm(標準フォーン)、Bananaの3種類を実装。Eurorackだけでなく、Buchla/Sergeや5Uモジュラーとも変換器を使うことなく接続することができます(CV信号は、Banana → 6.3mm → 3.5mmとノーマル接続されています)。各入力には、アッテヌバーターとオフセットが備わり、オフセットはバイポーラ/ユニポーラの切り替えに対応。MIDI機器は最大4種類同時にコントロールすることが可能で、Eventide H9、Strymon BigSky/TimeLine/Volante、Kilpatrick Redoxといったストンプに対応したプリセットがあらかじめ収録されています(ユーザー設定も最大4種類保存することが可能)。
MIDI機器の様々なパラメーターをコントロールできるだけでなく、LFOやパルスなどのCVからMIDIクロックを生成することも可能な「EvenMidi Rack」。モジュラーシンセの世界には、独創的な発想のモジュールがたくさんありますから、アイディア次第でいろいろな使い方が考えられるデバイスと言えそうです。販売価格は750ユーロで、現在予約受付中。さらなる詳細は、Northern Light ModularのWebサイトをご覧ください。