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MacBook ProのTouch Barをサンプラーに変えてしまう無料アプリ、「Samplr for Touchbar」が公開
Apple MacBook ProのTouch Barをサンプラーに変えてしまうアプリ、「Samplr for Touchbar(サンプラー・フォー・タッチバー)」が公開され、大きな注目を集めています。

Marcos Alonso – Samplr for Touchbar
Marcos Alonsoが開発した「Samplr for Touchbar」は、MacBook Pro(2016年以降発売の第4世代。一部モデルを除く)に備わるマルチタッチ・ユーザー・インターフェース、“Touch Bar”で操作を行うスタンドアローン・サンプラー。開発元のMarcos Alonsoは、iPad用のサンプラー・アプリ Samplr for iPadのメーカーで、Touch Barの可能性を探るべく実験的に開発されたアプリのようですが(サポート対象外で、今後のアップデート予定も無いとのこと)、なかなか遊べる楽しい仕上がりになっています。
再生するサンプルは、MacBook Proの内蔵マイクで録音する仕様で、Rボタンを押せばサンプリング開始。録音したサンプルはTouch Barに波形表示され、『Slicer』『Looper』『Bow』『Tape』という4種類のプレイ・モードで再生することができます。各プレイ・モードの機能は、以下のとおりです。
- Slicer:録音したサンプルは複数のフラグメント(断片)に自動的にスライスされ、任意の箇所に触れてフラグメントを再生(トリガー)するモードです。『Control』メニューでは、トランジェントの自動検知によるスライスと、フラグメントの数を最初に決定するスライスのいずれかを選択できます。
- Looper:任意の2箇所に触れて、その間をループ再生するモードです。別の2箇所に触れれば、複数のループ再生を重ねることもできます。
- Bow:任意の箇所に触れるとサンプルのごく短いフラグメントが再生される、グラニュラー・シンセシスのモードです。マルチタッチ対応です。
- Tape:Touch Barをなぞることで、サンプルの速度を変えてスクラブ再生できるモードです。サンプルの速度は-200%〜200%で、マルチタッチ対応です。
プレイ・モードは、『Control』メニューで選択でき、この画面ではエンベロープも設定することが可能(アタック/リリース)。また、フィルター/フィードバック・ディレイ/リバーブという3種類のエフェクトも搭載しており、これらは『Effect』メニューでコントロールすることができます。
ファンクション・キーを置き換える新しいUIとして鳴り物入りで登場したものの、ユーザーからの評判は決して芳しくはないTouch Bar。しかし、この「Samplr for Touchbar」を使用してみると、楽器アプリやミキサー・アプリのコントローラーとしての可能性はまだまだありそうに思えます。無料でダウンロードできますので、Touch Barを搭載したmacOS 10.15以上のMacBook Proをお持ちの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。さらなる詳細は、Marcos AlonsoのWebサイトをご覧ください。
