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電子音楽/サウンド・デザインのための新型シンセサイザー、Erica Synths「SYNTRX」の予約販売が開始
昨秋の『Dutch Modular Fest 2019』で発表され、大きな注目を集めたErica Synthsの新製品、「SYNTRX(シントラックス)」の予約販売が始まりました。
Erica Synthsが、ラトビアのリガ工科大学(Riga Technical University)の技術者と共同開発した「SYNTRX」は、電子音楽/サウンド・デザインのためのスタンドアローン・シンセサイザー。実験音楽の世界で最も支持されてきたシンセサイザー=EMS Synthi AKSを元に、制御系をデジタル回路にすることで、優れた操作体系を実現した現代的な電子楽器です。音源となるのは8オクターブのトラッキング性能を持つ3基の高精度VCOと、“カラー”フィルターを備えたノイズ・ジェネレーターで、後段にはレゾナンス付きのフィルターやリング・モジュレーターなども装備。ループ対応のASR/ADエンベロープ・ジェネレーターや、独立したクロックで動作するサンプル&ホールド回路、ジョイスティック、スプリング・リバーブ、2基のスピーカーなども内蔵しています。オーディオに関わる部分は完全にアナログ回路の「SYNTRX」ですが、先述のとおり制御系はデジタル回路になっており、中央下部には16×16のデジタル・マトリクスを搭載。内部のパッチ/モジュレーション・ルーティングを2基のエンコーダーを使って設定し、プリセットとして保存/呼び出すことが可能になっています。
「SYNTRX」の出荷は2020年4月29日開始予定で、価格は2,500ユーロ(約30万円)。少量限定生産になるようなので、興味のある方は早めにチェックした方がいいかもしれません。さらなる詳細は、Erica SynthsのWebサイトをご覧ください。