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NAMM 2020: コルグ、超強力な新型シンセサイザー「wavestate」を発表…… 現代版WAVESTATIONがデビュー
今月16日に始まる世界最大の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。今年も多くの新製品がお披露目されそうですが、開幕一週間前にして超大物が発表になりました。コルグが本日アナウンスした新製品「wavestate(ウェーブステート)」は、新開発の音源システム『Wave Sequence 2.0』を搭載した強力なデジタル・シンセサイザー。1990年代に人気を博した名機、WAVESTATIONの流れを汲む新型シンセサイザーが間もなくデビューします。
アメリカ・カリフォルニアのコルグ R&Dで開発されたという「wavestate」は、37鍵キーボードを搭載したフル・デジタル・シンセサイザー。見た目はコンパクトですが、その中身はかつてないほどパワフルな強力なシンセサイザーに仕上げられています。「wavestate」の核となるのが新開発の音源システム『Wave Sequence 2.0』で、数GBにも及ぶサンプル・ライブラリー(オリジナルWAVESTATIONのサンプルも完全収録!)の中から任意の波形を最大64ステップ、繋ぎ合わせて再生する(シーケンスさせる)ことが可能。これによって時間軸で刻々と変化する音色を簡単に作り出せるようになっています。「wavestate」の原点と言えるWAVESTATIONでは、ウェーブ・シーケンスのステップごと(波形ごと)に、ピッチやデュレーションといったパラメーターを設定できましたが、新開発の『Wave Sequence 2.0』では、ウェーブ・シーケンスと付随するパラメーターが完全に独立しているため、それぞれに異なるステップ数やループ・ポイントを設定することが可能。この新しいアルゴリズムによって、複雑で予期しない音色変化を生み出すことが可能になりました。さらにはウェーブ・シーケンスのステップの順番をランダマイズさせることも可能で、4系統のアルペジエーターを使ったウェーブ・シーケンスのコントロールにも対応。フィルターでは、MS-20やPolysixタイプのフィルターを選択することもでき、異なるタイプのフィルターをブレンドすることも可能。まさに無限とも言える音作りの可能性を秘めています。
「wavestate」の主な特徴は、以下のとおりです。
- アメリカ・カリフォルニアのコルグ R&Dが開発した新世代デジタル・シンセサイザー
- 最大64ステレオ・ボイス/最大4レイヤー
- 新開発の音源システム『Wave Sequence 2.0』を搭載。オーガニックで複雑な音色を作り出すことが可能
- WAVESTATIONの実に数千倍となる数GBに及ぶサンプル・ライブラリーを収録。WAVESTATIONのサンプルもオプションPCMカードのものも含めて完全収録
- MS-20やPolysixなど様々なタイプのフィルターを搭載。異なるタイプのフィルターのブレンドにも対応
- 『ダイス(サイコロ)』ボタン一押しで新しい音色を生成するインテリジェント・ランダイマイゼイション機能
- レイヤーごとに3系統使用できるマルチ・エフェクト。OASYSに搭載されていたリバーブ『Overb』や、VOXギター・アンプ/ワウなども搭載
- 240以上のパフォーマンス/740プログラム/1,000ウェーブ・シーケンス
- 高品位な37鍵盤キーボード(ベロシティ/リリース・ベロシティ対応)
- ステレオ・オーディオ出力(TRSフォーン/バランス仕様)、ヘッドフォン出力、ダンパー入力
- MIDI入力/出力/USB端子
- 多数の音楽制作ソフトウェアがバンドル
- 横幅565×奥行338×高さ92mm/重量2.9kg
「wavestate」は、2020年2月下旬発売予定で、定価は79,800円。さらなる詳細は、コルグのWebサイトをご覧ください。