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音楽的なフレーズを自動生成する16トラック・シーケンサー、Torso Electronics「T-1」…… Ableton Linkにも対応
デンマーク・コペンハーゲンの新興メーカー Torso Electronicsが、同社初の製品となる「T-1」を発表。注目を集めています。
Arturia BeatStepを想起させるデザインの「T-1」は、USB/MIDI/Ableton Linkに対応した16トラック仕様のスタンドアローン・シーケンサー。スタンドアローン・シーケンサーと言っても、打ち込みよりもフレーズの自動生成に重きを置いた製品であり、Torso Electronicsは「T-1」を“アルゴリズミック・シーケンサー”と称しています。
「T-1」の核となるのがユークリッド・アルゴリズムで、これによってフレーズの基本となるリズム・パターンを生成。このリズム・パターンを元に、ノート・ディバイダー、ノート・リピーター、メロディー・ジェネレーターといったパラメーターを操作することで、音楽的なフレーズをリアルタイムに生み出します。「T-1」の大きな特徴と言えるのが、擬似ランダム・ジェネレーターによってすべてのパラメーターをモジュレーションできる点で、これにより予期しないフレーズを次々に生成することが可能。擬似ランダム・ジェネレーターは、一定の長さでロックすることができるので、気に入ったフレーズが生成されたらそのままループすることもできます。シングル・トラックではなく16トラック仕様というのもポイントで、「T-1」だけで十分楽曲の骨格を作ることができそうです。
「T-1」の主な特徴は、以下のとおりです。
- スタンドアローンの“アルゴリズミック・シーケンサー”
- 16ポリフォニック・トラック
- ユークリッド・アルゴリズムによってリズム・パターンを生成
- 様々なパターンを生み出す16種類のパラメーター
- トラックごとに設定できるノート・ディバイダー/ノート・リピーター
- スケール設定に対応したメロディー・ジェネレーター
- タイミング/ダイナミクス・グルーブ機能
- 擬似ランダム・モジュレーション
- 一時的かつ全体に作用するパラメーター変更
- 18基のエンドレス.エンコーダー
- 23基のシリコン製マルチカラー・バックライト付きキーパッド
- USB 2.0端子(MIDIおよび電源供給用)
- MIDI入力/出力/スルー端子(ミニ端子)
- Ableton Link対応(Wi-Fi接続)
- マット・ブラック仕上げのアルミニウム製筐体
- 横幅304mm×奥行114mm×高さ37mm/850g
USB端子/MIDI端子に加えて、Wi-Fi接続によるAbleton Linkにも対応し、DAWとの連携も考慮された「T-1」。「T-1」で楽曲の骨格を作り、DAW上で細かい編集や全体のアレンジを行う…… というワークフローもスムーズに行うことができそうです。価格や発売時期についてのアナウンスはありませんが、Torso ElectronicsのWebサイトではメール・ニュースの登録を受付中。気になる方は登録してみてはいかがでしょうか。さらなる詳細は、Torso ElectronicsのWebサイトをご覧ください。