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Modal Electronics、ウェーブテーブル音源の魅力にあらためて迫った新型シンセサイザー、「ARGON8」を間もなく発売
SKULPTやCRAFTsynthによって、日本でも一躍その名が知られるようになったイギリスのシンセサイザー・メーカー、Modal Electronics。同社渾身の新型シンセサイザー、「ARGON8(アルゴネイト)」の出荷が間もなく開始されます。
9月の『Knobcon Number Eight』で初披露された「ARGON8」は、8ボイス仕様のウェーブテーブル・シンセサイザー。SKULPTやCRAFTsynthとは異なり、Fatar製の37鍵フル・サイズ鍵盤を内蔵した本格的なデジタル・シンセサイザーです。ボイスごとに4基のオシレーターを搭載し(合計32基)、120種類のウェーブテーブル波形を24バンク/5セットに分けて収録。ウェーブテーブル波形は、クラシックなバーチャル・アナログ波形から、カッティング・エッジなEDMサウンドに適した波形、さらには同社のModal 002から厳選された波形など、さまざまなタイプのものが用意されており、加えてOscillator 2では、『PWM』バンクや4種類の『Noise/Modulation』バンクからも波形を選択することが可能。ウェーブ・フォルダーやウェーブ・シェイパー、フェイズ・シェイパーなど、波形を加工するためのプロセッサーも28種類搭載し、フェイズ・モジュレーションやリング・モジュレーション、アンプ・モジュレーションなどにも対応しているため、オシレーターだけでも相当凝った音作りが行えます。
フィルターは2ポール仕様で、ローパス/バンドパス/ハイパスをモーフィングできるのが特徴。エフェクトはウェーブシェイピング・ディストーションに加えて、ディレイ、リバーブ、フランジャー、フェイザー、コーラスなどを選択できる3基のステレオ・エフェクトを装備しています。そして「ARGON8」の肝と言えるのが、強力なモジュレーション機能。フィルター/アンプ/モジュレーション用のADSRエンベロープを3基、オーディオ・レートに対応したLFOを2基、XYジョイスティックを備え、モジュレーション・マトリクスで任意のソースに自由にアサインすることが可能。モジュレーション・マトリクスは、8つのアサイナブル・スロットと4つの固定ルートを持ち、アサインできるモジュレーション・ソースは11種類、デスティネーションは実に52種類に及びます。
「ARGON8」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 8ボイス/1ティンバー仕様のウェーブテーブル・シンセサイザー
- ボイスごとに4基のオシレーターを搭載(合計32基)
- 厳選された120種類のウェーブテーブル波形
- 28種類のウェーブテーブル・プロセッサー
- 8タイプのオシレーター・モディファイアー
- ローパス/バンドパス/ハイパスをモーフィングできる2ポール・フィルター
- フィルター/アンプ/モジュレーション用の3基のADSRエンベロープ
- オーディオ・レート対応の2基のLFO
- 11種類のソースと52種類のデスティネーションをアサインできるモジュレーション・マトリクス
- ウェーブシェイピング・ディストーション
- 3基のステレオ・マルチ・エフェクト
- モノ/ポリ/ユニゾン/スタックなど7種類の発音モード
- 最大32ステップのアルペジエーター
- 最大512ステップのリアルタイム・シーケンサー
- 500種類のパッチ・メモリー(300ファクトリー/200ユーザー)
- 100種類のシーケンサー・プリセットと100種類のエフェクト・プリセット
- Fatar製37鍵TP9/Sフル・サイズ鍵盤。ベロシティ/アフタータッチ対応
- 機能を自由にアサインできるジョイスティック
- ステレオ・オーディオ出力(標準フォーン)、ステレオ・オーディオ入力(ステレオ・ミニ)、ヘッドフォン出力
- MIDI入力、MIDI出力、USB(クラス・コンプライアント対応)、サスティン入力、エクスプレッション入力、シンク入力、シンク出力
- Mac/Windows/iOS/Android対応のエディター・ソフトウェア。VST3/AU対応のプラグイン版も提供
- 堅牢なスチール/アルミニウム製筐体
- 横幅555×奥行300×高さ100mm
「ARGON8」の出荷は間もなく開始される予定で、北米での価格は699ドル(現在の為替レートで、約76,000円)。詳しくは、Modal ElectronicsのWebサイトをご覧ください。