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Erica Synths、実験的電子楽器「Syntrx」を発表…… デジタル・マトリクスを備えた現代版EMS Synthi AKSがデビュー

今週末、オランダ・ハーグで開催されているモジュラー・シンセサイザーのイベント、『Dutch Modular Fest 2019』。そこでErica Synthsが新製品、「Syntrx(シントラクス)」を初披露し、大きな話題になっています。

Erica Synths - Syntrx

このところ立て続けに新製品を発表しているラトビアの雄、Erica Synths。Ninja Tuneとの共同開発によるディレイ Zen Delay、ユニークなボイス・カード・システムを導入した一体型モジュラー・シンセサイザー Pico System IIIと、いずれも話題性十分の製品でしたが、それらを上回る隠し球を『Dutch Modular Fest 2019』のために用意していました。リガ工科大学(Riga Technical University)の技術者たちと共同で開発したという「Syntrx」は、“実験的な電子音楽”のためのスタンドアローン・シンセサイザー。プレス・リリースによれば、実験音楽に最も適した楽器の一つ=EMS Synthi AKSに触発されたユーザー・インターフェースを持つシンセサイザーとのことです。

Erica Synths - Syntrx

EMS Synthi A(Image via Vintage Synth Explorer

音源となるのは、左側に3基配された高精度オシレーターとカラー・コントロール付きノイズ・ジェレネーター、レゾナント・フィルターで、リング・モジュレーターやスプリング・リバーブなども搭載。ループ対応のトラピゾイド・エンベロープ・ジェネレーターやステレオ・スピーカーなども内蔵しています。ユーザー・インターフェースだけでなく、基本機能もEMS Synthi AKSを踏襲していると言える「Syntrx」ですが、サンプル&ホールドやオシレーター・シンク、エンベロープ・ジェネレーターのADモードなど、実機には無い機能も多数搭載。Erica Synthsによれば、回路面でEMS Synthi AKSをコピーした箇所は一つもなく、完全にゼロから開発したアナログ・シンセサイザーとのことです。

そして「Syntrx」の大きな特徴と言えるのが、内部の機能を縦横無尽にパッチできる16×16のマトリクス。ピンでクロス・ポイントを決定するEMS Synthi AKSに対し、「Syntrx」ではデジタル・マトリクスを採用することで、パッチ設定の保存にも対応。設定は最大256種類保存することができ、MIDI入力で外部からパッチを切り替えることもできます。このデジタル・マトリクス回路では、ラトビアAlfa RPAR製のAS16M1という16chアナログ・スイッチングICが32基使用されているとのことで、パッチ・ポイントでは信号のミックス/バッファード・マルチプル/3段階のアッテネーション(ユニティ・ゲイン/0.6/0.3)にも対応。完全な“プログラマブル・モジュラー”と言ってもいい強力な仕様になっています。

Erica Synths - Syntrx

Syntrx」の主な特徴は、以下のとおりです。

Erica Synthsが完成させた実験的な電子楽器、「Syntrx」。2019年末に限定数発売される予定で、価格は2,500ユーロとのこと。詳しくは、Erica SynthsのWebサイトをご覧ください。

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