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Erica Synths、Ninja Tuneと共同開発したデスクトップ・ディレイ、「Zen Delay」を発表…… アナログ・フィルターと真空管サチュレーターも搭載
ラトビアの雄:Erica Synthsが、あのNinja Tuneとコラボレーション。共同開発のデスクトップ・ディレイ、「Zen Delay(ゼン・ディレイ)」を発表しました。

「Zen Delay」は、『SUPERBOOTH』を訪れたColdcutのマット・ブラックとDr. Walkerが、同展示会の雰囲気に触発されて企画したというデスクトップ・ディレイ。Erica Synthsによれば、エレクトロニック・ミュージック・レーベルと楽器メーカーがコラボレーションで製作した、史上初のハードウェア・エフェクターとのことです。

核となるのは、最大5秒(ビート・モード時は最大50秒)のバッファーを持つステレオ・デジタル・ディレイで、『TAPE』や『DIGITAL PINGPONG』など5種類のモードを選択することが可能。そのディレイ回路に、24dB/octのアナログ・マルチモード・フィルターと、真空管を使ったローファイ・サチュレーターを組み合わせることで、独特のダブ・エフェクトを作り出します。Erica Synthsによれば、あらゆるシチュエーション/音楽スタイル/楽器にマッチすることを考慮し、ライブ・ユースとスタジオ・ユースの両方を想定して開発を行なったとのこと。その結果、シンセサイザーやドラム・マシン、ループ、ボーカルといったソースに、強力なサウンド・キャラクターを付加するデバイスに仕上がったとのことです。

「Zen Delay」の主な特徴は、以下のとおりです。
- Ninja TuneとErica Synthsが共同開発したデスクトップ・ディレイ
- シンセサイザー、ドラム・マシン、ループ、ボーカルなど、あらゆるソース/音楽スタイルに対応
- テンポ同期対応のステレオ・デジタル・ディレイ
- ディレイは、TAPE/TAPE PINGPONG/DIGITAL PINGPONG/DIGITAL/CROSSOVERの5種類のモードを切り替え可能
- 1〜5,000msのディレイ・タイム。ビート・モード時は、クロック/タップ・テンポを1/8〜8倍で除算/乗算でき、その場合の最大ディレイ・タイムは50秒
- 24dB/octのアナログ・マルチモード・フィルター
- 真空管回路のローファイ・サチュレーター
- ステレオ入力/ステレオ出力/MIDI入力/CV入力
他のErica Synths製品と同じく、ブラック・カラーの金属製筐体が採用され、見た目的にも存在感満点の「Zen Delay」。出荷開始は2019年12月、クリスマスごろの予定で、定価は499ユーロですが、最初の300台はアーリーバード版として455ユーロで販売されるとのこと。アーリーバード版には限定の「Zen Delay」Tシャツも同梱され、Ninja TuneあるいはErica Synthsのオンライン・ストアでのみ購入できるとのことです。詳しくは、Erica SynthsのWebサイトをご覧ください。