WORLD SYNTHESIZER
WORLD SYNTHESIZER #8:人気の「Eloquencer」にシルバー・モデルが登場、MIDIオプションもアナウンス
昨年は強力なモジュラー・シーケンサーが数多く登場した年でした。Zetaohm FLXS1、Squarp Instruments Hermod、XOR Electronics NerdSEQ…… その中でも最も評価が高かったのは、おそらく「Eloquencer(エロケンサー)」でしょう。スペイン・バルセロナのWinter Modularが開発した「Eloquencer」は、8ch/16ステップ仕様のCV/Gateシーケンサー。陽気なカタルーニャ人、エロス・エロイ(Elos Eloi)氏が長年温めていたアイディアを具現化した「Eloquencer」は、非常にパワフルでユニークなCV/Gateシーケンサーです。
「Eloquencer」の大きな特徴と言えるのが、入力したCVやゲートのオン/オフ、ゲート長などに“揺らぎ”を与えることができるチャンス機能。「Eloquencer」では、CVの揺れの範囲やゲートがオン/オフになる確率などを細かく設定することができるため、元パターンの雰囲気を保ちつつ、良い感じにランダマイズできます(Winter Modularは「Eloquencer」のことを、“Controlled Chance Sequencer”と称しています)。
一昨日、そんな「Eloquencer」に2つの大きな発表がありました。1つは『SUPERBOOTH 2018』でお披露目されたシルバー・バージョンの発売。Winter ModularのWebサイトでは既に販売が開始されており、価格はオリジナル・バージョンと同じ550ユーロ。Winter Modularによれば、ゆくゆくはパネルのみの販売も行うとのことです。
もう1つの発表は、「Eloquencer」用の拡張モジュール「EME」の開発。「EME」は、“Eloquencer MIDI Expansion”の略とのことで、「Eloquencer」も遂にMIDIに対応するようです。単にMIDI同期に対応するだけなのか、あるいはHermodのようにMIDIノートの入出力もできるようになるのか、詳細は不明ですが、「Eloquencer」ユーザーには楽しみなモジュールと言っていいのではないでしょうか。
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